オーストラリアのスタートアップ「HCash」が、ICOで46億円の資金調達に成功

世界中央銀行総裁「ブロックチェーン技術は素晴らしいが、ビットコインは高価すぎる」

オーストラリアのメルボルンに本社を置くブロックチェーンシステム開発関連のスタートアップ「HCash」が、ICO(イニシャルコイン・オファリング:仮想通貨を用いた資金調達方法)を終了し、オーストラリアで行われたICOの中で、最大の約5300万豪ドル(46億1,100万円)の資金調達に成功した。

6月28日から7月15日の間に21,000BTC(約5,300豪ドル)の調達に成功している。HCashは、異なる仮想通貨のブロックチェーンを連携させることができる「サイドチェーン技術」が特徴で、その点が特に中国人投資家からの注目を集めていました。

HCashのCEO、ダラス・ブルックス氏は、

「HCashはビットコインやイーサリアムなどの、現在の主流のブロックチェーンを次世代のブロックチェーン技術とリンクさせることを目的とした仮想通貨です。

孤立したブロックチェーンが互いに通信し、相互に認識できるブロックチェーン技術の新しい時代が始まることが期待されています。」

また、HCashの開発は、メルボルンに本拠を置くモナシュ大学、上海大学、香港工科大学の研究と提携を組んで進められている。

HCashのWebサイトで発表された情報によると、HCashのサイドチェーンはプライバシー保護強化と送金スピードの高速化が実行される。

ただ、今のところ、HCashがどのように商業化されていくかは不明である。

これらの資金調達の成功は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)に、ICOを通じた資金調達を目指す企業および新興企業のための制度整備を促した。

ASICは

「ICOが企業の資金調達方法や、投資家の投資先として重要な役割を果たす可能性があることを認識している」

と、9月に発表している。

原典:「https://www.cryptocoinsnews.com/australian-blockchain-startup-hcash-raises-53-million-ico/」

ここまでの内容と考察

ICOの波が世界中に広がってきています。仮想通貨が大きく注目されている日本では、意外とICOが行われていませんが、最近は少しづつ出てきています。

例えば、仮想通貨取引所を運営するQuoinexが仮想通貨取引市場を一つに集約することができるプラットフォーム開発のために、ICOで資金調達しようとするなど、

元リクルート社員がICOを行うということで様々なメディアに注目されていたりと、ICOに対する注目度は高まってきています。

ただ、世界的にみると仮想通貨は異常なまでに数が増えており、今後いくつかの仮想通貨に集約され、必要のない仮想通貨は淘汰されるのではないかと思います。

今のところ、実用化に向けて進んでいるのは、イーサリアムやリップル、ビットコインのみと言っても過言ではありません。