ゴールドマンサックスCEO:ブランクファイン氏「私はビットコインを受け入れる」

ゴールドマンサックスCEOが「ビットコイン市場への参入を検討している」と発言

ゴールドマン・サックスのCEO:Lloyd Blankferin(ロイド・ブランクファイン)氏は、ビットコインに対してあまり良い印象も持っているわけではない。

しかし彼は

「世界中の「お金」そのものが次のステップへ進化する段階になれば、ビットコインのことをより理解できるようになるだろう。」

と述べている。

10月に「明確な意見は持っていないが、ビットコインのことばかり考えている」とツイートしたBlankferin氏は、ニューヨークで行われた「Sustainable Finance Innovation Forum」でのBloombergによるインタビューで仮想通貨に対する考えがさらに深まったと話していた。

Blankferin氏はビットコインに対して「不快感」を覚えたが、考えてみれば携帯電話を初めて手にした時も同じような懐疑感があったという。

「なんでも新しいものには不快感を覚える。ビットコインに対してもそうだ。しかし同時に私は、この歳になってこういった感覚もあるのだということが学べたよ。」

Blankferin氏は、資金の進化はいつの時代も人々が予測できなかった道をたどっていると指摘している。さらに彼は、

「ビットコインが先導する新しい資金の世界では、コンセンサス(合意)によって何かが変わる。政府の命令ではなく、利用者の合意に基づいて方向性が変わっていくだろう。」

と述べた。

本来ビットコインをはじめとする仮想通貨には「破壊的な性質」が含まれているが、Blankferin氏はそれについて不快感を覚えているわけではない。JPモルガンのCEO:Jamie Dimon(ジェイミー・ディモン)氏がビットコインに対して「あれは詐欺だ。」と述べているのに対し、ゴールドマン・サックスはビットコインの取り扱いを前向きに検討しているという。

Blackferin氏は、将来のビットコインの姿についても言及した。

「今から200年でも経てば、ビットコインは私のような者でも便利に思うかもしれないね。現在私はビットコインに対して投資は行っていないし、それに対してあざ笑うような態度をとるつもりもない。

しかし将来的にビットコインは通貨の中心にいるだろう。だからこそ私もビットコインを受け入れる。」

原典:「‘Im Open’ to Bitcoin: Goldman Sachs CEO Lloyd Blankfein」

ここまでの内容と考察

ゴールドマンサックスのCEOであるブランクファイン氏は、ビットコインに対して中立的な立場を崩しませんね。

ゴールドマンサックスがビットコイン市場に参入することを検討しているという発表が1ヶ月ほど前にされていましたが、実際のところはどうなのでしょうか。

将来の姿について具体的に述べていることを考えると、ビットコイン市場の成長に関しては否定できないものの、ゴールドマンサックスとしては、もう少し成熟した市場にならないと参入できないというのが本音のような気がします。

ゴールドマンサックスとしても社内でいつ仮想通貨市場に参入しても良いように準備をしながら、機関投資家や専業トレーダーだ参入し、流動性が高まった市場になるのを待っていると考えられます。