イーサリアム、利用者数の増加で価格が急騰!

時価総額ランキング第三位の仮想通貨イーサリアムの価格が、一日で15%以上上昇し、1,266ドル(約12万6,600円)という過去最高値を更新した。

イーサリアムは過去最高値を更新
1月4日に、イーサリアムの歴史上はじめて1,000ドル(約10万円)を上回ったが、そこからわずか4日で1,200ドル(約12万円)という新たな記録を作った。

イーサリアムの時価総額はビットコイン、リップルについで3番目の速さで1,000億ドル(約10兆円)に到達。

今回、イーサリアムの価格上昇をけん引しているのは、Bithumb、Korbit、Coinoneなどの韓国取引所である。韓国取引所では、イーサリアムの価格が1,800ドル(約18万円)を超え、世界平均より534ドル(約5万3,400円)(30%)高く取引されている。

イーサリアムの価格上昇は、ネットワークの利用者数の増加?

特定のイーサリアムに関するイベントの影響が今回の価格上昇をもたらしているわけではなく、イーサリアムの取引量の単純な増加が関係していること推測される。

現在イーサリアムの送金は1日に120万件を超えており、イーサリアムの取引量と開発者活動は活発化。イーサリアムネットワーク上のユーザの増加や開発の促進が、今回のイーサリアム価格の上昇をもたらしたのではないかと考えられる。

また、イーサリアムの価格上昇の要因の一つとして考えられることは、CryptoKitties(イーサリアムのブロックチェーンを用いたペット育成ゲーム)やEtherDelta(仮想通貨取引所)のようなIT企業がイーサリアムを用いたP2Pのシステムを作っていることもある。

【補足】韓国と他国の価格さを用いたトレードは難しい?

韓国市場における仮想通貨の価格は、世界へ近よりも高いため、アービトラージと呼ばれるトレード手法が可能だと考えるトレーダーが多い。

アービトラージとは、安い価格で取引されている取引所で仮想通貨を購入し、韓国のような高い価格で取引されている取引所で売却することで利益を得る手法である。

しかし、韓国と他国の仮想通貨の価格さを用いたトレードは今のところ難しい。

というのも韓国の取引所に登録するには携帯電話番号や市民権や居住用ビザなどが必要になるので、韓国国外に在住している人が韓国の取引所の口座を開設することが難しいのだ。

また、韓国国内の口座が必要となったり、他にも制約条件が多い。

このような理由から、韓国の取引所と韓国国外の取引所の価格差を用いたアービトラージは難しいと言わざるを得ない。