DOMRAIDERのブロックチェーンがオークションプラットフォームを作る?

オークション企業のDOMRAIDERは、ブロックチェーン技術を利用したオークションプラットフォームを構築している。

世界中に広まっているオークションという売買形態は、実は非常に難しい仕組みになっている。

難しいというのは、「ハンドレイズ(最初に手を挙げた人が入札できるシステム)」のプロセスで入札されるため、ネットオークションでも現実のオークションでも、誰が最初であるかの判断が難しい。

それと同様に、企業が取得する「ドメイン」は取得の予約もでき、さらに最高入札者へ売却することもできるので、裁定取引を可能にさえする。

DOMRAIDERは「ハンドレイズシステム」と「ドメイン取得」を組み合わせたオークションハウスを展開しており、期限切れもしくは失効済のドメインも扱っている。

そんなDOMRAIDERは新たにブロックチェーン技術に基づいたオークションプラットフォームを構築しようとしている。

ブロックチェーン技術に基づいて構築されたオークションシステムは、従来のオークションシステムに比べて大幅に機能が向上するという。第一に、新たなシステムは信頼性が高く、透明性が高い。

DOMRAIDERが提供するプラットフォームは、ブロックチェーンの特性を活かしてデータ偽造が不可能となっており、ユーザーはこのシステムを利用して入札履歴などを閲覧することができる。

そして第二に、このプラットフォームでは、ユーザーが直接相互にやり取りできる世界的なオークションプラットフォームを目指している。

分散型プラットフォームでは、オークションの範囲を大幅に広げ、少ない費用でもシンプルで簡単な入札・取引処理手段を提供する。

最後に、このプラットフォームは「入札」と「落札」を処理し、不正や改ざんのない安全で処理速度1秒という高速処理が可能なプラットフォームになる。

DOMRAIDERのICO

DOMRAIDERはオークション市場でブロックチェーンソリューションの可能性を見出しており、世界のあらゆるオークションの管理にフォーカスを当てている。ちなみにこのオークションプラットフォームは既に完成しており、ICOを介して世界に広めていくという。

DOMRAIDERのICOは9月12日~10月11日にDRT(DOMRAIDERのトークン)を発行する予定だ。

DOMRAIDERのCEO:Tristan Columbet(トリスチャン・コルムベット氏)は、

「DOMRAIDERのICOはブロックチェーン専門家による画期的な技術革新と、既に確立された企業の経験豊富なチームという、成功に必要な2つの要素が組み合わされている。」

と述べている。

原典:「How Blockchain Can Create Trustworthy Auctions: DomRaider
Guest Writer on 14/09/2017

ここまでの内容と考察

日々新しいトークンが生み出されているICO。今回はオークションのシステムに特化したDOMRAIDERのICOです。

日本国内でもYahoo!オークションを始め、様々な企業がオークションサービスを提供していますね。DOMRAIDERのオークションプラットフォームでは、世界中のオークション環境を管理し、「入札」と「落札」を1秒以内に処理する画期的なシステムを構築しています。

またブロックチェーンを使用しているので、不正や改ざんに強く、セキュリティ面でも安全だと言えますね。

今回のDOMRAIDERは「オークション業界」といったように、全ての仮想通貨はそれぞれに役割や専門業界を持っています。例えばAugurなら「保険業界」、リップルなら「金融業界」…

何かに特化した、または専門性を持った仮想通貨でなければ淘汰されてしまいますね。そういった意味では、今回のオークションに特化したDOMRAIDERは面白いなと思いました。