ビットコイン価格は安定しているが、アルトコイン価格の状況は?

今週の仮想通貨市場は、水曜日に引き続き木曜日にも価格上昇を続けた。

ビットコイン価格は4,600ドル(約506,000円)に近づきましたが、イーサリアムは価格を少し下げています。

また、ビットコインキャッシュ価格は約20%上昇し、700ドル(約77,000円)に迫っており、ネオの価格は主要仮想通貨取引所の新規上場により急騰している。

これにより、仮想通貨全体の時価総額が24時間で40億ドル(約4,400億円)も上昇し、1620億ドル(約17兆8,200億円)まで上昇した。

先週末、仮想通貨時価総額は過去最高の1800億ドル(約20兆1,600億円)から下落しましたが、ここ3日間で約300億ドル(約3,300億円)上昇し、回復している。

Bitcoin価格は4,600ドルまで回復

ビットコイン価格は今週木曜日に約1%上昇し、4,522ドル(約497,420円)から4,572ドル(約502,920円)に50ドル(約5,500円)上昇した。これは、水曜日に一日で550ドル(約円)上昇したことほど特筆すべきことではないが、4,600ドル(約506,000円)まで近づいたことは意味があることである。

前回ビットコイン価格がその水準に達した際は、すぐに5,000ドル(約550,000円)まで急上昇しているのだ。

現在、ビットコインの時価総額は757億ドル(約8兆4027億円)であり、日次取引量は20億ドル(約2,200億円)。

イーサリアム価格は330ドルの壁を越えられない

イーサリアムは水曜日の午前中に急上昇した。

ただ、330ドル(約36,300円)を超えてさらに上昇する気配を見せたが、継続していない。9月6日の夕方に335ドル(約36,850円)の高値に上昇したが、翌朝には320ドル(約35,200円)の水準にまで下落している。

現在のところ、イーサリアムの価格は326ドル(約35,860円)であり、時価総額は308億ドル(約3兆3,880円)である。

イーサリアムに関しては、最新のイーサリアムプロトコルアップグレードであるメトロポリスの今後の展開に注目する必要がある。

メトロポリスの前半のリリースは9月22日に予定されており、以前のプロトコルのアップグレードがあった際の傾向から考えると、アップデートが近づくにつれて価格が上昇すると予想される。

ビットコインキャッシュの価格が19%上昇

ビットコインキャッシュ価格は、今週木曜日にトップ10の仮想通貨の中で最高のパフォーマンスを記録した。562ドル(約61,820円)で開始した後、19%上昇し、684ドル(約75,240円)を超えた。これにより、ビットコインキャッシュの時価総額は113億ドル(約1兆2,430円)に増加しており、8月22日以来の最高水準を記録した。

重要なのは、この価格の急上昇により、ビットコインキャッシュがメインビットコインよりもマイニングの利益を多くあげられるということである。

これによりAntPoolを含むいくつかのマイニングプールがビットコインキャッシュネットワークに戻りました。

現在、ビットコインのキャッシュハッシュレートは、BTC / BCHの合計ハッシュパワーの約12%に相当する1 EH /秒を上回っている。

ネオ(NEO)の価格は中国のICO禁止に反して急騰

アルトコイン市場は、木曜日に全体的に上昇傾向を示した。ただ、例外はいくつかある。

まずリップルについてだが、リップルを取り扱うフィンテック関連のスタートアップ企業がインドに進出するとの発表が好材料となり、堅調に推移した。その結果、0.222ドル(約24.42円)まで上昇している。

ライトコイン価格は3%上昇した後、一時80ドル(約8,800円)をつけたが、今朝78ドル(約8,580円)に落ち着いている。

一方、ネム(NEM)は目立った下落を見せた唯一の時価総額ランキングトップ10の仮想通貨であった。ネムの価格は3%低下して0.295ドル(約32.45円)になっている。

ダッシュ(Dash)の価格は1日で1%ずつ上昇して、340ドル(約37,400円)を覗いている。その時価総額は、ネムとわずか8000万ドル(約88億円)の差である。

アイオータ(IOTA)の価格は回復を続け、10%上昇しており0.713ドル(約78.43円)に達した。9位のモネロ(Monero)は119ドル(約13,090円)で堅調に推移、イーサリアムクラシックは3%の上昇で18ドル(約1,980円)となっている。

ビットコインキャッシュはトップ10の中で最高のパフォーマンスだったが、11位のネオ(NEO)によって存在感が薄まってしまった。

というのも、Bitfinex が今朝早く、USD、BTC、ETHの取引ペアで、ネオ(NEO)の取り扱い開始を発表したのだ。この発表は、中国のICO禁止措置のニュースによって急落したネオ(NEO)の価格を引き上げた。

執筆時点では、NEOの価格は30%以上上昇し、9月6日の20ドル(約2,200円)から9月7日29ドル(約3,190円)に上昇している。

原典:Bitcoin, Ethereum Prices Stabilize While Bitcoin Cash Soars

ここまでの内容と考察

中国のICO禁止発表の仮想通貨市場への影響は、想像より大きくなりませんでしたね。

ビットコインは9月2日に史上最高値である約560,000円をつけた後、下落に転じましたが、9月5日に中国がICO禁止を発表した影響で450,000円まで急落しました。

ただ、今年の1月に中国当局がビットコイン取引所に規制をかけた際に、約15万円から約9万円まで30~40%の価格下落があったことを考えると、今回は20パーセントしか下落していないと言えるのではないでしょうか。

これは、ビットコインが広く普及してきたことで、中国当局がビットコインに対して以前ほど大きな影響を持つ規制をかけられなくなってきたことや、市場がビットコインに以前より高い信頼性を持つようになったからだと考えられます。

ただ、更なる厳しい規制を中国当局が発表する可能性がありますので、ここから価格急落も考えられます。

ICO関連のニュースには敏感になっておきたいですね。