中国による規制から回復したビットコインの価格は4,040ドルへ

中国による規制から回復したビットコインの価格は4,040ドルへ

9月18日、ビットコイン価格は3,600ドル(約40万円)から4,040ドル(約45万円)に急上昇。世界市場の安定にともない、過去24時間以内に13%の上昇を記録した。

日本、米国、中国、韓国を含むすべての主要市場でトレーダーからの需要が増加し、ビットコイン価格が10%以上上昇した。CnLedgerを含む中国のニュース元は、仮想通貨トレーダーが高い掛け金でビットコインとイーサリアムを購入していると指摘し、中国市場でのビットコイン価格はさらに高まっていると発表した。

CnLedgerはさらに、「OKCoin」や「Huobi」にような主要プラットフォームでのフィアット預金は9月15日に停止されたにも関わらず、過去数日間にトレーダーたちは数回にわたりビットコインを大量購入したと言及。トレーダー1人が1回の取引につき17,000ビットコイン(約68億円相当)以上を購入していると明らかにした。

ウォールストリートジャーナル紙は、中国ではビットコイン取引と取引プラットフォームが規制されたにも関わらず、ビットコインの需要が継続的に上昇していると指摘。さらに中国政府がビットコインと関連した取引の全面禁止準備を進めていると続けた。

さらに先週、中国のナショナル・ファイナンス・アソシエーション(NIFA)は、政府がビットコインの使用を禁止しようとはしていないと発表したが、中国のWSL記者は、ビットコインに対するより厳しい規制・政策に関する討論が再燃され始めたと話した。

一方、中国の金融監督当局が今後数カ月の間にビットコイン取引に関するより厳しい政策を実施するという可能性の有無に関わらず、世界の取引市場では、ビットコインに対する需要が増加している。その原因としてはトレーダーらが、中国のビットコイン市場が世界市場に及ぼす影響がさほど大きくないと認識し始めたからだと言える。

9月17日、日本は、米国市場を抜いてビットコイン為替市場の世界シェア50.7%を記録。世界最大のビットコイン取引市場となった。現在も日本は依然として47.5%のシェアを堅持しながら、米国市場シェアの約2倍を誇っている。

中国が世界的なビットコイン産業から切り離されるにつれて、取引所、取引プラットフォーム、トレーダー、投資家、ユーザーたちは日本と韓国に流入していくはずだ。市場は安定し、ビットコイン価格はやがて最高値を記録するだろう。

「あらゆる国でビットコインを効果的に取引する方法を規制することはできる。しかし全てをコントロールすることはできない。(ビットコインは)ピア・ツー・ピアによって成立つ分散型システムだからだ。」

日本、韓国、アメリカのビットコイン為替市場は急速に進化しており、「Gemini」や「Coinbase」などの多くの米取引所が機関投資家や個人投資家に対して効率的なインフラストラクチャーを提供している。さらに世界市場では、北米と米国の紛争激化によるボラティリティの拡大が続いているため、安全資産としてのビットコインに対する需要と長期投資はさらに拡大していく見通しだ。

原典:Bitcoin Price Surges to $4,040, Records $440 Increase as Market Recover From China Ban

ここまでの内容と考察

今月初旬から中旬にかけ、ビットコインの暴騰暴落が目立ちました。

暴落の背景には、中国によるICO規制、中国大手取引所である「BTCC」停止などの要因があり、さらにJPモルガンのCEOによるネガティブ発言が拍車をかけました。

しかし、ビットコイン価格は32万円まで下落したとろころで再び上昇。19日現在では、一時45万円にまで回復しました。

たとえひとつの主要マーケットで規制が強化されたり、取引が停止されたりという事態に陥っても結果的に価格上昇を続けるビットコイン。
世界で共通の価値を持つビットコインは、国の金融政策や情勢に左右されにくく、投資家たちは主要マーケットさえ移せば継続的にトレードを続けることが可能です。

個人的には、結果的に今回の騒動をきっかけに、ビットコインの潜在力を再認識した気がします。

とはいえ非常に自由度の高い仮想通貨の世界。今後ますます普及が進む中で、詐欺や犯罪を抑止しつつ仮想通貨本来のこうしたメリットを生かせしてトレーダーがより安心安全かつ効果的に取引ができるような国家政策が誕生すればいいのですが。