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謎のマイニンググループ「BitPico」がSegWit2Xの強行を発表
- 2017/11/10
- 仮想通貨の最新ニュース
「BitPico」という突如現れたマイニンググループが、昨日中止が発表されたSegWit2xハードフォークを計画どおりに実施すると公表した。
SegWit2Xは、開発者であるジェフ・ガルジック氏、プロジェクト主任マイク・ベルシェ氏、Bitmainの CEOであるジハン・ウー氏を含む主要なSegWit2xの支持者たちの共同声明で中止することが決定。これによって、ビットコイン市場の混乱が回避されたということで、ビットコインコミュニティは胸をなでおろしていた。
ビットコイン市場もこれに好反応を示し、一時8,000ドル近くをつけ、最高値を更新。
そんな中、突然現れた謎のグループ「BitPico」がSegWit2Xの実施を発表したのである。
BitPicoはハードフォークの中止を発表したメールに対して「現在ハードフォークの準備を進めている。困難に立ち向かうことが重要である。」と返信をしている。
BitPicoとはいったい何なのか
BitPicoが注目されている理由は、声明の中で「ビットコインのハッシュレートの30%を握っている」と主張しているからである。
ハッシュレートとはマイニングシェア率のことで、今回の声明が正しければ、30%のビットコインの取引記録の計算をBitPicoが行っていることになる。
ただ、ここまで大きな力を握っているBitPicoの実態は明らかになっていない。
しかし、従来のスケジュール通りSegWit2Xハードフォークが実施されることに対しては疑問が残る。
というのも、BitPicoはSegWit2x実施の決議がなされたNYA(ニューヨーク合意)に当初賛成していなかっただけでなく、SegWit2x支持者に対して「恥知らず」と言葉を残していたのである。
また、BitPicoはビットコインハッシュレートの30%を握っており、マイニングをストップさせたと主張しているが、ハッシュレートはそこまで大きな減少は見られない。若干の変化は見られるものの、通常の変化とみなせる程である
BitPicoがこのままSegWit2Xを実施したとしても、このような疑問が残る中ではビットコインの地位を奪うほどのハードフォークにはならないだろう。
加えて、仮にBitPicoがハッシュレートの30%を持っていたとしても、SegWit2Xビットコインを主要なビットコインにするには十分とは言えない。
これらの要素を考慮すると、BitPicoが実施しようとしているSegWit2xハードフォークは脅威とはならないだろう。
原典:「https://www.cryptocoinsnews.com/mysterious-group-bitpico-threatens-to-execute-segwit2x-hard-fork/
」
ここまでの内容と考察
BitPicoはもともとSegWit2Xに反対していたマイニンググループですが、なぜかここにきてSegWit2Xを強行的に実施することを発表してきました。
昨日の発表で、一旦ビットコイン市場が落ち着いたかに思われましたが、今回の声明でビットコイン市場にとって心配の種が増えましたね。
ただ、本文にあるようにBitPico単体でハードフォークを進める上では、当初想定されていた程の混乱は発生しないだろうというのが大方の予想です。
30%のハッシュレートを握っているとは言え、30%でビットコイン市場を大きく動かすことはできません。
このニュースで大きな変化があるということはないでしょうが、BitPicoに賛同するマイニンググループが増えれば、状況は一変するでしょうから、注意は必要でしょう。