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イタリアの取引所BitGrailで盗まれた通貨は返金不可
- 2018/2/19
- 仮想通貨の最新ニュース
今月10日、イタリアの仮想通貨取引所Bitgrailは仮想通貨Nanoを何者かにハッキングされた。
日本では馴染みのない通貨だが、仮想通貨時価総額ランキングで25位の通貨で、
・送金手数料が無料
・送金スピードが早い
といった特性を持つ通貨で非常に注目されている。
先月コインチェックで起こったNEMハッキング事件では、コインチェック側が自己資本で顧客に全額返金すると発表したが、BitGrailは会社として全ての顧客に返金することはできないと発言。
ユーザーからは不満の声が上がっている。
更には、BitGrailとNanoコイン側でも論争が起こっている。
BitGrailは、
「Nanoコイン側がこのハッキング事件の詳細を知るための協力をしたくない」
と発言。
一方で、Nanoコイン側は、
「今回のハッキング事件は、Nanoプロトコルの問題によるものではない、BitGrailのソフトウェアの管理に関係あるとした。」
お互いの関係は悪化している。元々はBitGrailとNanoコイン側は良好な関係を築いていた。
それはBitGrailがNanoの取引を支援している数少ない取引所であることから分かる。
また、Nanoを扱っている世界最大級の仮想通貨取引所Binanceは、
「ハッキング後にNanoが入金された口座を使用できないようにするとNanoの開発者と話している」
と発表している。
ここまでの内容と考察
仮想通貨取引所のハッキング事件がここ最近立て続けに起きて、取引所におけるセキュリティの課題が浮き彫りになっています。
大切な資産を取引所に預けておくのは危険だと専門家は指摘しています。自身のハードウォレットに入れて通貨を管理するということを知らない人が多いことも問題。
1月も起こったコインチェックの一件でも自身のウォレットに管理していた人は被害に遭わずに済みました。セキュリティ対策が非常に大切ですということですね。