ビットコインゴールドの価格が一日で62%の下落

ビットコインゴールドの価格が一日で62%の下落

ビットコインゴールドは、その開発が遅れており、セキュリティ対策が不十分なままハードフォークされたため、売りが先行した。ビットコインゴールド価格は、昨日一日で62%低下した。

10月24日10時半ごろに、ビットコインのブロックチェーンに存在するブロックが491,407になったと同時に、ビットコインから分岐しビットコイン・ゴールド(BTG)が誕生した。

BitfinexやHitBTCを含むいくつかの主要取引所では、BTGの取り扱いを取引ペア開始。ただ、まだビットコインゴールドのネットワークが安定するまでは預金や引き出しはできない。

ハードフォークが発生してから2日経過しているが、ビットコインゴールドの価格は下落の一途をたどっている。ビットコインゴールドはハードフォークが発生した直後500ドル(約円)をつけていたが、1日もたたずに100ドル下落。

さらに昨日10月25日の夜に、急落し275ドルとなった。そこからさらに下落を続け、現在は150ドル(約円)付近を推移している。24時間で62%の下落である。

現在ビットコインゴールドを取り扱っている取引所は限られていますが、24時間のビットコインゴールド取引高は2400万ドルであり、これはトップ15の仮想通貨に入る。この取引の大部分が、BitfinexとHitBTCに集中しており、価格はその取引所間で大幅に異なる。

Bitfinexの場合、ビットコインゴールド価格は120ドルを下回っているが、HitBTCでは198ドルを記録。YoBitではHitBTCより高い242ドルである。

まだビットコインゴールドが誕生してから2日しか経過していないため、ビットコインゴールドに対する評価をするのは早いが、ビットコインゴールドを手に入れた人々は、ビットコインゴールドの取引が開始されると、売却しようとするだろう。

短期的にみると、ビットコインゴールドの価格はさらに下落していく可能性が高い。

原典:「Fool’s Gold? Bitcoin Gold Price Drops 62% in First Day of Trading

ここまでの内容と考察

本文にあるようにビットコインゴールドの価格は、取引所が取り扱いを開始したら、まずは下落するでしょう。

現状でビットコインゴールドが上昇するという予測はできません。

ただ、今後のビットコインゴールド開発の進捗次第では上昇に転じる可能性はあります。現在はビットコインゴールドのセキュリティが甘くハッキングをされる可能性が高いということで、価格を押し下げています。ですので、ビットコインゴールドの開発が順調に進むということになれば、上昇要因になるでしょう。

ただ現状は、ビットコインゴールド開発側が、ハードフォーク特有のハッキング「リプレイアタック」に対するセキュリティシステムを構築できるエンジニアを募集しているなど、思うようにビットコインゴールドの開発が進んでいない模様です