ビットコインキャッシュの価格が高騰、ビットコインの送金詰まりで

ジハン・ウー氏「ビットコインキャッシュが本当のビットコインだ」

11月9日から続くビットコインキャッシュの価格高騰が11月12日になっても、とどまるどころか勢いを増している。

直接的な要因は、マイナーがビットコインのマイニングからビットコインキャッシュのマイニングに移行したことである

現在、ビットコインの2倍のハッシュレートがビットコインキャッシュに集まっていることが分かる。ハッシュレートとは、採掘速度のことを言い、取引記録の承認速度を表し、ハッシュレートが低くなれば送金が反映される時間が遅くなる。

つまり、マイナーたちがビットコインからビットコインキャッシュに移行しているのである。

ビットコインキャッシュにハッシュレートが集まっている理由は2つある。

1つ目は、ビットコインキャッシュのマイニング難易度が、低下し、ビットコインをマイニングするよりビットコインキャッシュをマイニングした方が効率的に収益を得られるからである。

ビットコインキャッシュは定期的にマイニング難易度が調整されるのだが、マイニングがなされなければ、難易度が低下する。

9月中旬にもビットコインキャッシュにハッシュレートが集まっているが、そこから1ヶ月でビットコインキャッシュのマイニング難易度低下したため、マイナーが集まった。

2つ目の理由は、マイナーがビットコインよりもビットコインキャッシュを推進していることが挙げられる。

このSegWit2Xのハードフォークやビットコインキャッシュのアップデートが集中しているこのタイミングでビットコインキャッシュにハッシュレートが集まったのは、マイナーたちの思惑が関係している。

この混乱に乗じて、ビットコインのハッシュレートがビットコインキャッシュに集まり、ビットコインの送金が滞れば、ユーザーたちはビットコインの信頼性を疑う。

そこでビットコインキャッシュのハードフォークが成功し、ビットコインキャッシュの信頼性が高まれば、ビットコインがビットコインキャッシュに地位を奪われる可能性がある。

さらに、13日に行われるビットコインキャッシュのアップデートで、ビットコインキャッシュのハッシュレートが安定的に高い水準を維持することができるようになる。

これにより、今後ビットコインキャッシュにマイニングが集まることになるだろう。

ビットコインの地位を奪うかどうかは定かではないが、ビットコインキャッシュの価格は高値を今後も維持するだろう。