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ビットコインが宇宙に?オフライン環境でも利用可能に!
- 2017/8/18
- 仮想通貨の最新ニュース
暗号通貨の技術発展によって、ビットコインは流星のようにますます注目度が増していき、いつか最高到達点を迎える日が来るでしょう。というのも、ブロックストリームはブロックストリームサテライトの立ち上げに一歩近づけようとしているのです。
現在ベータステージに入っているこのプロジェクトは、世界中のユーザーにビットコインを普及させるために、専用の衛星を使用します。Blockstream社の テレポートステーションからブロックを受信した後、衛星はそれらを世界中に送信します。
これにより、必要な機器があれば、インターネットに接続しなくてもをノードを更新できるようになります。Blockstream社は、年末までに、世界中のほとんどの人に利用できるようにする予定です。
世界人口の半分の人々がインターネットにアクセスできないことは大きな問題でありますが、これらの人々は仮想通貨から最大の利益を得ることができる人たちです。
下記のような発表が出ています。
「ブロックストリーム・サテライトは、ビットコインのトランザクションとブロックを宇宙空間に存在する衛星から放送するサービスであり、これは世界初です。
このサービスにより、インターネットに接続できない40億人の人々を含め、誰もが世界のあらゆる場所でビットコインネットワークに自由にアクセスできるようになります。」
ビットコインネットワーク上で実際に取引するにはインターネットアクセスが必要であり、オフグリッド取引を円滑に進めるために通信技術を開発する可能性はあります。
ブロックストリーム・サテライトに接続するには、専門的な設備と技術が必要です。ブロックストリームは、コンピュータを除いた総コストは約100ドル(約11,000円)と推定されます。
衛星ネットワークに接続するには、これらの資料が必要です。組み立てるには、このガイドの指示に従ってください。
ビットコインコミュニティの反応
Blockstream社の発表に対して、多くの人々がポジティブな反応をしました。BitGo社の技術者Jameson Lopp(ハメソン・ロップ氏)は衛星ネットワークを「ビットコイン主権とプライバシーの大きな飛躍」と発言しています。
That's one small step for Bitcoin, one giant leap for financial sovereignty & privacy. https://t.co/Erswc7sy9L
— Jameson Lopp (@lopp) 2017年8月15日
開発者のPeter Todd(ピーター・トッド氏)は、
「この動きには種も仕掛けもなく、ビットコインが敵対的な政府の圧力から生き残る手助けができる」
と述べています。
This is no gimmick: could mean the difference between BTC working, and major reorgs, if a govt. tried to censor Bitcoin nodes. Solid work. https://t.co/QeyhOxk5Ct
— Peter Todd (@petertoddbtc) 2017年8月15日
さらに、ブロックチェーン開発者のOleg Andreev(オレグ・アンドリーブ氏)は、
「世界の後発地域でビットコインを利用できるようにするために重要なのは、マーケティング戦略である。しかし衛星ネットワークはビットコインコミュニティにとって重要なインフラストラクチャを提供した。」
と主張しています。
Blockstream Satellite is not about kids in Africa, it's about Bitcoin hodlers funding a brave new infrastructure for themselves.
— Oleg Andreev (@oleganza) 2017年8月15日
しかし、Blockstream社の衛星ネットワークに関する疑問をもつ注目すべき人物もいます。セキュリティ技術者Kristov Atlas(クリストフ・アトラス)は、
「敵対的な政府がビットコイン関連のデータ送信を中止するように指示する可能性があり、ビットコイン関連の事柄に対して衛星ネットワークを利用できないだろう。」
と述べています。
If the govt wants to mess with Bitcoin they can easily command satalite users to cease transmission of Bitcoin-related data.
— Kristov Atlas ?? (@kristovatlas) 2017年8月15日
最も批判的なのは、以前に衛星を使ってビットコインネットワークを宇宙空間で送信するためのプロジェクトに取り組んでいたBloq共同設立者のJeff Garzik (ジェフ・ガルジク氏)です。
衛星ネットワークはプライバシーのための一歩前進であるというLopp(ロップ氏)の主張に対して、下のようにGarzik(ガルジク氏)は尋ねています。
That's one small step for Bitcoin, one giant leap for financial sovereignty & privacy. https://t.co/Erswc7sy9L
— Jameson Lopp (@lopp) 2017年8月15日
また、Kristov Atlas(クリストフ・アトラス氏)は、政府が衛星からのデータ送信を停止し、Blockstream社の衛星ネットワークビジョンに関するアプローチを邪魔すること心配しています。
Leased sat b/w is cheap but centralized:
(1) Centralized data provider
(2) Centralized sat owner/operator(s)
One check$ from 1 co, to 1 co.— Jeff Garzik (@jgarzik) 2017年8月15日
一方で、Blockstream社は、衛星ネットワークがビットコインを「これまで以上に堅牢にする」と考えています。
原典:「Blockstream Satellite Takes Bitcoin One Step Closer to the Moon」
ここまでの内容と考察
ビットコインは、金融資産としての価値向上だけでなく、社会貢献をも狙っている。
ビットコインがインターネット接続なしで利用できるようになると、アフリカなど後発地域に住む貧しい人々が、いきなり世界最先端の知に触れることができる。
インフラは整っておらず、銀行などない地域に住むアフリカの貧しい人々が、現在我々が利用している金融システムより進んだシステムを、一足飛びで利用できるようになる。
そうなれば、アフリカの大草原のど真ん中に住んでいるような人々でも、新しく事業をする融資が受けられたり、預金口座を開設できたり、投資を始められたりする。
もしこの技術が普及することになれば、後発国の発展は飛躍的にスピードアップすることは間違いないだろうと予想している。
また、この衛星を利用したシステムはビットコインの大きな可能性を示しているとも言えるので、今後の動きに大きな期待ができる。