ビットコインは4,000ドルにまで回復し、時価総額も150億ドルへ

仮想通貨市場は中国の取引所規制の影響を経て、時価総額が先日月曜日に150億ドル(約1.6兆円)の上昇を見せた。ビットコインの価格は約8%上昇し、低迷していたイーサリアムも約15%も上昇した。

さらにトップ100の仮想通貨の内、97種類もの仮想通貨がプラスの動きを見せていた。

9月4日に発表された中国の取引所停止によって、中国の多くの主要トレーダーが日本の取引所に移動してきているという。

9月初めに仮想通貨全体の時価総額は1,200億ドル(約13兆円)を下回ったが、月曜日には一時的にだが1,350億ドル(約15兆円)を超えていた。現在は1330億ドルとなっているが、今後さらに回復していく兆しを見せているという。

ビットコインの価格が3,800ドル以上まで回復

一部の業界関係者は、ビットコインの価格が一時的に3,000ドル(約33万円)を下回ると予想をしていた。しかしビットコインは3,000ドルを下回ることはなく、むしろ既に8%の回復を見せている。

ビットコインの価格は現在4,000ドル(約44万円)前後を推移しており、このまま上昇していくと予想されている。BTC/USDは、大手取引所「Bitfinex」、「GDAX」、および「Bitstamp」では3,900ドル(約43万円)以上で取引されています。

ビットコイン価格の上昇を促している大きな要因は、ビットコイン決済導入店舗やウェブサイト利用者の増加です。先週、LocalBitcoins.comという個人間でのみビットコインの売買を行えるサイトでは、7日間で約7,200万ドル(約80億円)の取引があったそうです。

イーサリアムの価格は275ドルにまで上昇

イーサリアムの価格は先日月曜日に16%も上昇し、トップ5の仮想通貨の中で最も上昇している。イーサリアムのこの上昇は、第3段階目のアップデートである「メトロポリス」開始を準備しているという発表からきており、これによって1ETH=278ドル(約3万円)にまで回復。そして時価総額も263億ドル(約2.9兆円)にまでなっている。

他のアルトコインも回復

ビットコインやイーサリアムの回復は、他のアルトコインにも影響している。

8月1日に誕生したビットコインキャッシュは13%上昇した453ドル(約5万円)となっており、時価総額は75億ドル(8,300億円)以上になっている。

他にもリップルが6%の上昇、ライトコインは8%上昇している。またDashとNEMはそれぞれ12%と13%上昇し、特にNEMは時価総額が20億ドルを超えた。

IOTAは一時22%も上昇し、仮想通貨トップ10の中で最も大きな上昇を記録した。他にもMoneroは6%前後上昇したが、1XMR=100ドル(約1.1万円)にまでは到達できなかった。

OmiseGOとNEOはともに14%の上昇を見せており、イーサリアムクラシックを抑えてトップ10に食い込んでいた。

原典:「Bitcoin Price Soars Toward $4,000 During $15 Billion Market Rally

ここまでの内容と考察

先日月曜日に大きな回復を見せた仮想通貨市場。

特にイーサリアムやIOTAは大きく上昇していたようで、中国の取引所規制による影響をかなり払拭してきたように思えました。

現在も仮想通貨市場全体はプラスに変動しており、特にNEMは13%もの上昇を見せていますね。ビットコインをはじめとするトップ仮想通貨も8%~9%の上昇を見せています。

先日、ウォールストリートのストラテジストTom Lee(トム・リー氏)が「2022年までにビットコインの価格が25,000ドルに到達するだろう。」と予測を発表しました。

こちらもビットコイン決済導入店舗の増加が大きな要因とされていますが、他にも北朝鮮のミサイル発射などの影響によるヘッジ先としての価値が上がっていることが大きいようです。

特にビットコインは他の仮想通貨よりずば抜けて実用化が進んでいますので、ビットコインは今後数年間で大きく上昇する可能性がありますね。また2020年に予定されている東京オリンピックでどうなるかも楽しみです!