巨万の富を持つ投資家が語る仮想通貨の未来、「ビットコインは2018年には１万ドルになる」

莫大な資産を持つ個人投資家、Mike Novogratz（マイク・ノボグラッツ氏）は、自身の資産である1億5,000万ドル（約165億円）を含む、5億ドル（約550億円）を運用する仮想通貨のヘッジファンドを設立した。

「ビットコインやイーサリアム、ICOなどに投資している。」

とCNBCの取材で明らかにしている。

また、マイク氏は、数ヶ月、数年先のビットコインの価格予想を聞かれると

「多くの機関投資家が仮想通貨への投資を始めようとしている。2018年始めに、ビットコインの価格が1万ドル（約110万円）を超えたとしても、驚くべきことではない。」

と述べた。

さらに、「仮想通貨の価格はバブルではないのか？」という質問に対して、

「バブルは必ずしも悪いことではない。歴史的に見ると、生活様式を大きく変化させるものの周りでバブルは起こる。鉄道バブルやインターネットバブルは、その後我々の生活を便利にさせる文明の進化を手助けしたのではないだろうか。」

と述べ、さらに加えて

「ブロックチェーン革命は、我々の文明、文化を一足飛びに進化させ、世の中を大きく変貌させるだろう。」

と語った。

さらに、10年、15年後の世界についてもマイク氏は、語ってくれた。

「ビットコインよりイーサリアムなど他の仮想通貨の方が有用性が高い。

ビットコインが仮想通貨市場のパイオニアとなることで、今から10年または15年後には、ブロックチェーンと分散型システムは当たり前の世界になるだろう。

ただ、ブロックチェーンが当たり前になった世界では、特徴的な機能を持たない仮想通貨ビットコインが、世の中に普及するのは難しい。この新しい世界では、イーサリアムなどの仮想通貨の方が有用な仮想通貨ではないだろうか。」

最後に、5年後の仮想通貨市場規模の予測を述べている。

「5年で5兆ドル（550兆円）以上に達する可能性がある」

ここまでの内容と考察

マイク氏は、元ゴールドマンサックスの営業マンの投資家であり、資産の20％がビットコインとイーサリアムであると明らかにしています。

元々、仮想通貨の黎明期からビットコインやイーサリアムに投資を行っており、今年に入ってからの仮想通貨の急騰で資産を増やしたようです。

そんな、仮想通貨だけでなく、投資全般に精通しているマイク氏が、来年初旬には、ビットコインの価格が今の倍である100万円まで上昇するということ述べたことは、ポジティブな要因になりますね。

ただ、最近仮想通貨にかかわる人々（JPモルガンやモルガンスタンレーの役員クラス）が「ポジショントーク」と思われる発言を多くしているので、マイク氏の発言もポジショントークと勘ぐってしまうのは、私だけでしょうか。

マイク氏も仮想通貨のヘッジファンドを運営しているので、仮想通貨の価格が上昇する方がよいでしょうし。

仮想通貨市場にとって、決してマイナスの要因ではないので、疑いすぎるのも良くないですが、すべての情報を信じすぎないよう、疑う目を持つことも重要です。