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ビットコインの価格が今月3度目の最高値更新。機関投資家の参入が要因か?
- 2017/10/21
- 仮想通貨の最新ニュース
10月20日、ビットコインが、また過去最高値を更新した。今月に入り最高値の更新は3度目である。
直近24時間でビットコインの価格は、400ドル上昇し、5,600ドルから6,054ドルに上昇。
ここ最近のビットコイン、イーサリアム、リップルおよびその他の仮想通貨価格の上昇により、仮想通貨市場全体は安定し、成長し、信頼感を得るようになるだろう。
最近のビットコイン価格上昇の1つの要因
ここ1ヶ月のビットコイン価格の急騰の要因は、主に2点考えられる。
1点目が、ビットコインETFが認可されるのではないかという期待である。
ビットコインETFとはビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託。
ETFとは、「Exchange Traded Funds」のことで、取引所に上場している投資信託を言う。証券会社を通じて取引が可能。
投資信託では複数の投資家から資金を集め、トレーダーが株式などで運営する。
金融デスク編集者であるHolger Zschäpitz(ホルジャー・シゃピッツ)氏をはじめとする有名な金融アナリストは、
「仮想通貨に関連するETFやその他の投資商品に関する前向きな議論が、ビットコインの需要を盛り上げている。」
と述べている。
#Bitcoin jumps as a bitcoin ETF may be the next big thing on US exchanges https://t.co/k2gCpAeRAx pic.twitter.com/U7dw0rk5eB
— Holger Zschaepitz (@Schuldensuehner) 2017年10月19日
今月初め、起業家でもあり投資家でもあるMark Cuban(マーク・キューバン)氏は、
「スウェーデンの投資信託を通じてビットコインに投資した」
と発言している。
また、米国に本拠を置く仮想通貨のヘッジファンドであるArk Invest社は、DCG(デジタル通貨グループ)のGrayscale Investments社によって運営されているビットコイン投資信託(ビットコイン Investment Trust:GBTC)を通じて、ビットコインに投資している。
このように、米国の株式市場へのビットコイン ETF上場は、ビットコインの流動性、取引高をさらに高め、機関投資家および小売業者がビットコインに投資するための基盤となる。
シャピッツ氏が示唆したように、機関投資家と個人投資家の参入を期待して、ビットコイン価格が高騰した可能性がある。
実際既に、CoinbaseやGeminiなどのビットコイン取引所の一部は、機関投資家の投資環境整備に取り組み始めている。
もう一つの要因、ウォール街のトレ―ダーのFOMO
ベンチャーキャピタルファンドSpice社の共同設立者であるAmi Ben David(アミ・ベン・デイビット)氏は、インタビューで、
「ウォールストリートの多くの有名な投資家やトレーダーが、FOMO(怖がってやらないことがリスクであるという意味)の考え方に基づいてビットコインへの投資を開始し始めている。」
と述べました。さらに
「1年前にビットコインについて知らず、6ヶ月前には詐欺だと思っていたが、今となってはビットコインの価値を理解しはじめている。」
と加えた。
10月に入ってからのビットコインの急騰は、米国や日本などに住む機関投資家や規模の大きな個人投資家が参入したことに起因する可能性が高い。
仮想通貨投資家であるMike Novogratz(マイク・ノボグラッツ)氏も強調しているように、今後もさらに機関投資家の参入が相次ぐだろう。
原典:「Bitcoin Price Hits $6,054, Factors Behind New-All Time High」
ここまでの内容と考察
遂に、仮想通貨市場に機関投資家が参入してきました。これは、個人投資家にとってはピンチでもありチャンスでもあると思います。
莫大な投資資金を持つ機関投資家が、ビットコイン、仮想通貨市場に参入する例がさらに増えれば、間違いなく仮想通貨市場は盛り上がりを見せます。
ただ、機関投資家社内に蓄積された投資経験やノウハウを駆使して、仮想通貨のトレードを行うようになれば、個人投資家はなかなか勝つことができなくなる可能性があります。
ですので、まだそこまで多くの機関投資家が参入していない今、中長期的な目線でビットコインをはじめとした仮想通貨に投資することが良いと思います。