中国のマイニング規制の影響で、大手マイナーの海外進出が加速

中国がビットコイン取引を全面規制し、マイニングも規制対象に?

中国の仮想通貨マイニング企業「Bitmain」が、マイニング事業でヨーロッパに進出するためにスイス法人を新設した。

「Bitmain Switzerland」は、仮想通貨の普及を積極的に進めていることから「Crypto Valley」と呼ばれるスイスのツーク市に設立される予定。

Bitmainの商業登記所の情報によると、副社長はBitmainの最高経営責任者であるジハン・ウー氏である。

Bitmainが法人を設立する予定のツーク市は、仮想通貨に対して前向きであり、規制が少なく、仮想通貨やブロックチェーン関連の新興企業の進出が急増している。

また、ビットコインで公共料金を支払うことが可能。ツーク市はスイス政府主導の「Crypto Valley」協会の本拠地でもある。

中国のマイニング禁止が原因?

Bitmainのスイスへの参入は、中国における仮想通貨マイニング事業の規制強化が要因となっている。

中国の規制当局は、マイニングが電力量を大量に消費することから規制を強化しようと話を進めている。

先日の発表では、マイニング事業者の電力使用量を制限する可能性が公表されており、それが実現すれば、中国国内のマイナーはマイニング事業での収益率の悪化が予想される。

今後、マイニングに対する規制が強化されると、Bitmainのような中国で仮想通貨のマイニングを行っている企業は、中国国外の仮想通貨に対して有効的な国に移動するようになるだろう。

そんな中、既にBitmainは米国、シンガポール、イスラエルに既に法人を設立しており、行政の規制リスクが少ないスイスのツーク市を次のグローバルハブに選んだ。

Bitmainは

「Bitmainスイスは、グローバル展開に重要な役割を果たす。また、Bitmainは今後、ツーク市の従業員を雇用したり、スイスの規制当局と積極的にコミュニケーションをとり協力耐性を取っていく予定である。」

と発表している。

原典:「https://www.ccn.com/bitcoin-mining-giant-bitmain-enters-switzerland-chinas-curbs/」