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Paypal(ペイパル)の元CEO「ビットコインは詐欺だ」
- 2018/4/26
- 仮想通貨の最新ニュース
Paypal(ペイパル)の元CEOであるBill Harris(ビル・ハリス)氏は、ビットコインは詐欺であるとする意見書を出した。
ハリス氏は、ビットコインは価格変動が激しい点や決済処理がそこまでスムーズではない点を挙げ、支払いの手段として役立つのか疑わしく、しかも内在的価値を持っていないと批判した。
「実際、大部分の用途ではビットコインは何の役割もない。ドル、ポンド、ユーロ、円、人民元の方が支払いしやすく、自分自身で保管することができる。」
と主張を続けている。
彼はまた、悪意を持ったハッカーの標的になり得ることや詐欺的なICOが繰り返されていることなどの犯罪性を帯びたものであり、マイニングによって資源の浪費をしていることも非難している。
さらにハリス氏は、
「大部分のビットコイン購入者は、法律を無視している。税法では、すべての売却における資本利益または損失を記録することを義務付けているが、ほとんどのビットコイン売り手はそうはしていない。」
と話している。
ただ2008年の世界的な金融危機以降にさまざまな政治的背景と、いかに中央管理者による改ざんをなくしていくか、いかに非中央集権化を実現していくかといった考えが生まれてきた中で、それを科学技術によって解決しようと誕生したのが仮想通貨であった。
そのことについてハリス氏はまったく言及していない。
ハリス氏は、2000年4月X.comとCoinfinity(後にペイパルとなる会社)が合併したわずか1か月後に、CEOを免職されるという経歴を持っている。そこには、当時ペイパルの企業規模が拡大する中で発生していた問題に、対処できていないという批判が出たためだったとされている。
ちなみにハリス氏の退陣後、ペイパルのCEOについたPeter Thiel(ピーター・ティエル)氏は、ビットコインが金融業界に革命を起こすかもしれないと肯定的にとらえる人物として有名だ。
原典:「“Bitcoin Is A Scam,” Claims Ousted CEO Of Paypal」
ここまでの内容と考察
ペイパルの元CEOであるビル・ハリス氏が、ビットコインは詐欺ではないかと問題提起した今回のニュース。
確かにハリス氏が指摘しているようにビットコインをはじめとした仮想通貨には問題点もあります。しかし、非中央集権的仕組みやより利便性の高い決済方法を目指して誕生したのが仮想通貨です。問題点も踏まえた上で、それをいかに解消し、どのように利用していくかを考えていくべきでしょう。
新たなテクノロジーといものは、既存の社会にはなかなか受け入れられずらい側面がありますが、実際ティエル氏が肯定しているように、そのテクノロジーを上手く活用する術を模索していきたいものです。
仮想通貨という未来を担う分野にこれからも注目していきましょう。