ビットコインのハッシュレートが80%に到達

ビットコインのマイナーたちは80%のハッシュレートでSegwitをアクティベートすることに同意したと言います。

「Bixin」、「BW」、「BTCC」、「Bitfury」、「ViaBTC」、「BTC.TOP」といった有名なプール運営会社だけでなく、世界で最も規模が大きいビットコインマイニングプール(Antpool)を運営する「Bitmain」もSegwitを受け入れる方針です。

最近サンフランシスコに現れた「Slushpool」と同様に、「F2pool」も間もなく公開されると予測されているが、正式な発表がないので実際は不透明のままになっています。

Segwitを安全にロックインするためには、少なくとも1つの大きなマイニングプールが必要になると言われています。

この図はオレンジ色がSegwitを支持しているマイニングプールになりますが、現時点ではSlushpoolもF2poolもSegwitを支持してはいないようです。

pool

Orange miners voting for segwit. Others still not upgraded – image source xbt.eu

Segwitを安全にロックインするためにもマイナーたちはハッシュレートを80%に保つ必要があり、これは2~3週間後(8月1日)にアクティベートされる予定です。

もしこれが予定通りに進めば、Segwitを支持している80%のマイナー達は残りの20%のマイナー達をネットワークから追い出す形になってしまうでしょう。

しかしこれによって最終的にチェーンが分岐されることになりますので、残りの20%のマイナー達も別の形でアップデートに参加することになると思います。

ちなみに現在のハッシュレートの内訳はこうなっています。

Orange miners voting for segwit. Others still not upgraded – image source xbt.eu

全体の22%以上も「Antpool」が独占しており、次いで「BTC.TOP」が13%、「BTC.com」が7.7%となっています。しかも「Antpool」と「BTC.TOP」はいずれもBitmainが運営しているので、Bitmainだけでも全体の35%のシェアを持っていることになりますね。

Segwitが導入されれば現在よりも2倍も多くのトランザクション(取引量)をこなすことが出来るようになり、ビットコイン開発者たちはさらに小さく圧縮する予定だそうです。

とはいえまだ明確なことがわからないというのが現状です。イーサリアムのスケーラビリティを参考に修正していくことが成功だと主張している人もいれば、「Bitcoin Unlimited」のスピンオフとして登場した「Bitcoin Cash」もどうなるかわかりません。

今後Bitcoin Cashがどれほどの牽引力を持っているかは今後明らかになると、ViaBTCは述べています。特に独自のネットワーク、独自のチェーンやノード、そしてマイナーたちを再度調達する場合、様々なインフラストラクチャーを追加する必要もあります。

あと少しで8月1日がやってくるので、非常に興味深い内容が公開されるだろう。そしてこれは、ビットコインだけでなく、仮想通貨全体にとって歴史的な瞬間を迎えることになります。

原典:「Crypto Currency Market Capitalizations

ここまでの内容と考察

8月1日のビットコイン分裂に関するニュースです。

取引データを圧縮してトランザクションの遅延を改善するSegwitの指示率が80%を超えたそうです。

もともとビットコインのブロックチェーンは、マイナーからの指示が95%以上なければ仕様が変更できない「BIP141」が適応されています。しかし実際に95%もの指示を集めるのは難しい…ということで適応されたのが「BIP91」です。

BIP91は80%以上の指示で仕様変更できるもので、今回のニュースはこれに達したという内容でした。
もう8月1日まで2週間もありませんし、ここにきてBitcoin Cashの出現など、様々な変動が起きています。

最新の情報が入り次第、随時更新していこうと思います。