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大手取引所バイナンス、IPO検討の真相はいかに
- 2018/9/8
- 仮想通貨の最新ニュース
仮想通貨取引所Binance(バイナンス)が、複数のIPOを経験している知見の深いCFOを採用した。
IPO経験者、Wei氏採用決定!
現在同性愛出会い系アプリGrindr(グラインダー)の副会長であるWei Zhou(ウェイ・ツォウ)氏。
同氏は、15年以上にわたり経営幹部を務めてきている人物だ。
経済学および東アジア研究の学士号をハーバード大学から取得し、ゴールドマン・サックス香港子会社で投資銀行業務からキャリアを開始。
その後、テレビ広告会社チャーム・コミュニケーションズと人材採用プラットフォームZhaopin.comにてCFOを務め、それぞれをNASDAQ(ナスダック)とNYSE(ニューヨーク証券取引所)上場へ導いた。
今回のバイナンスによるIPOプロセスを熟知している人材の採用は、同社が実際にIPOを準備しているのではないかという多くの憶測を招いた。
しかし、同社CEOであるChangpeng Zhao(シャンペン・ツァオ)氏は将来的なIPOについて完全に否定しないものの、現時点でそれを計画していることを否定している。
#Binance have no plans for IPO, but that doesn't make those experiences less valuable in our new industry. On the contrary, those are very much needed. We are always looking for top talent, from traditional finance, internet … any industry and anywhere in the world! https://t.co/inZZ9eww92
— CZ Binance (@cz_binance) 2018年9月7日
仮想通貨取引所が、過去に金融業界の経験を持つ人材を雇うのは珍しいとことではない。
米取引所Coinbase(コインベース)は、ソロモンブラザーズやゴールドマンサックスを経験しているJeff Horowitz(ジェフ・ホロウィッツ)氏を採用している。
同氏はBNYメロンの子会社であるパーシングのグローバルコンプライアンス責任者。
コインベースは、仮想通貨という新たな資産クラスを合法化する努力の一環として、同氏のような経験のある人物をコンプライアンスチームに配属したという。
また、同社COOであるAsiff Hirji(アシフ・ヒアジ)氏は、同氏の採用について、
「グローバル規模でのコンプライアンスを徹底するため、ポリシー、金融サービス、コーポレートガバナンスなどの経験を持つ人物の指導に基づいた協調的かつ機能的な努力が必要だと認識している。」
と同氏へ大きな期待をしているようだ。
原点:Binance Hires IPO Heavyweight as CFO, Fueling Rumors the Exchange is Going Public
ここまでの内容と考察
取引所を始めとする仮想通貨スタートアップが金融業界での経験を持つ人物を積極的に採用しているという今回のニュース。
経験豊富な人物を積極的に採用することにより、スタートアップがより大きく前進できるかもしれませんね。
ちなみにですが、バイナンスCEOは以前どのような人物を採用するかについて、
「ブロックチェーンはキャリアチョイスではない。私はこの業界に人生を捧げる。」
とアピールした人物を採用したそうです。
"Blockchain is no longer a career decision, it’s a life decision. I am gonna spend my life in this space." – a job candidate (one that we will hire)
— CZ Binance (@cz_binance) July 31, 2018
今後もどのような人材が仮想通貨業界に流れているのかに注目していきたいですね。