BCH奨励家コブラ、ビットコインキャッシュは「死んだ」

昨年実施されたハードフォークが、市場へ多大なる影響を与えたと言われている、ビットコインキャッシュ。

現在では、Bitcoin ABCが一般的にビットコインキャッシュ(BCH)と呼ばれ、もう一つのハードフォークしたコインはBitcoin SV(BSV)として時価総額第10位まで登り詰めている。

そんな中、通称「Cobra(コブラ)」として知られるBitcoin.org/Bitcointalk.org創設者が、ビットコインキャッシュは「死んだ」とツイッター上で発言した。

ビットコインキャッシュには「新しいリーダー」が必要か

PoWを採用するビットコインのコンセンサスアルゴリズムとして「PoS」の実装を提案したことで、以前BTCコミュニティ内で波紋を呼んでいた、コブラ。

ハッシュ戦争前は、「ビットコインキャッシュ」を推奨していたことで有名なだったが、ハードフォークは「開発者やマイナーのエゴを守るだけであって、技術的にも不要不急」と発言していた。

☞Bitcoin.org運営者、BCHハードフォーク阻止!?

そんなコブラがBCHは死んだとツイートし、その価値が今後数年で「ゼロになる」と述べた。

「ビットコインキャッシュは死んでいる。新しい指導者と方向性・目的が必要だ。そうでなければ、後数年で0ドルへ向かうだろう。」

仮想通貨市場でアルトコインが「死ぬ」のは、珍しいことではない。

例えば、かつては時価総額ランキングトップ10入りしていたPeercoin、Namecoin、Bitshares、Feathercoinなどの著名仮想通貨は、現在「死んでいる」と見なされている。

また、元BTC奨励家だったコブラによると、ビットコインキャッシュと「ビットコイン」は根本的に異なるという。

「ビットコインキャッシュは、ビットコインではない。ビットコインはリーダーなしで生き残ることができる一方、ビットコインキャッシュは導かれる必要がある。」

今回のツイートではBitcoin SVに関して一切言及しなかったコブラだが、Bitcoin SVを推奨しているわけでもないようだ。

同仮想通貨に関して、以下のように以前ツイートしていた。

「BSVを売る時だ。価値のない糞コイン。」

これに対して、nChain開発チームを率いる自称サトシ・ナカモトCraig Wright (クレイグ・ライト)氏は、

「ついにヘビを一掃した。さようなら敗者。」

と切り返している。

ビットコインキャッシュの「影の立役者」と言われていたコブラが同仮想通貨を批判する中、今後もBCH・BSVコミュニティの動向に注目が集まる。

原典:BCH “is Dead” and BSV is a “Worthless Shitcoin,” Bitcoin.org Founder Says

ここまでの内容と考察

ビットコインキャッシュが死んだ、と元BTC奨励家でBCHを支持するようになったコブラが発言したという、今回のニュース。

リーダーシップに関しては賛否両論あるでしょうが、いずれにせよ金融方針やガバナンスは、従来の金融インフラを本当に変えようとしている仮想通貨にとってこれから特に重要なトピックとなるかも知れませんね。

ちなみにですが、コブラは現在「拡張性」、「プライバシー保護」、「匿名取引」などで期待されているMimbleWimble(ミンブルウィンブル)プロトコールを実装した「Grin (グリン)」プロジェクトの後押しをしているようです。

「BitcoinTalkは、Grinを支払いのために受け入れる。このフォーラムが承認した最初のアルトコインだ。(BTCライトニングネットワークによる支払いすら、まだ受け付けていない。)」

今後もハードフォーク後のビットコインキャッシュ/Bitcoin ABCや、業界人の発言に注目していきましょう!

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