麻生太郎が仮想通貨取引所の規制強化を発表

麻生太郎が仮想通貨取引所の規制強化を発表

財務大臣の麻生太郎が仮想通貨取引所の規制強化を発表した。

この規制には、先日起こったコインチェックでNEMがハッキングされ、580億円相当が盗まれた事件が影響している。

ロイター通信によると、麻生太郎財務大臣は、

「不正なアクセスによりコインチェックから、大規模な仮想通貨が流出したことは非常に残念だ」

と発言。さらに麻生氏は、

「金融庁は、ユーザ―を保護するために仮想通貨取引所を適切に監視しなければならない。私たちは、革新的なシステムとユーザーの保護のバランスを適切に評価していくべきだ」

と主張。

そんな麻生氏は、今まで仮想通貨の過剰規制にやや批判的な見解を見せていた。

さらに金融庁や規制当局は全ての仮想通貨、取引所を立ち入り調査を行うことを明らかにし、コインチェックにサーバーセキュリティ基準を改善するように命じたという。

そのコインチェックは会見で、社内のエンジニア不足やシステム、顧客資金の管理状況に不足があったと発言。

さらにコインチェックはオンライン上のホットウォレットで顧客の資金管理を行っており、ハッキングのリスクが高かったいう。

コインチェック以外の取引所はコールドウォレットで管理していて、このウォレットはインターネット接続せずに管理ができるためハッキングのリスクが少ない。

こうした取引所としてコインチェックのようなセキュリティ面での欠陥などは今後、改善する見通しだ。

原典:「Japan’s Finance Minister Tells Cryptocurrency Exchanges to Toughen Up

ここまでの内容と考察

仮想通貨取引量世界一位の日本で先週起こったコインチェックのハッキング事件は世界中から大きな注目が集まっています。

そんな中、もともと予定されていたG20による仮想通貨についての会議では、今回のハッキング問題や今後の仮想通貨市場への規制が話題中心になることが予想されます。

今までは、国によって仮想通貨を全面規制する国が存在するなど、仮想通貨への対応は統一された決まりはありませんでした。

そういう意味では、3月に行われるG20の仮想通貨に対する会議は仮想通貨市場や投資家にとって大きなターニングポイントになる予感…

今後も仮想通貨の最新情報はチェックしておきましょう