Amazonは子会社のドメインに「ethereum」と「cryptocurrency」を登録

Amazonのコンピューティングリソース(AWS)がビットコインのマイニングに利用される

ドメイン業界のニュースサイト「Domain Names Wire」の報告によると、ビットコイン決済を導入予定の大手インターネット企業のAmazonは

「amazoncryptocurrency.com」
「amazoncryptocurrencies.com」
「amazonethereum.com」

といった仮想通貨に関連するドメインを登録したという。またWhoisのレコードには、それらのドメインはAmazonの子会社にリンクされており、2013年に取得したamazonbitcoin.comはAmazonのトップページへリダイレクトされている。

こうしたAmazonによる仮想通貨業界への本格参入発表は、2017年の第4四半期にビットコイン先物を開始する予定である世界最大のデリバティブ取引所「CME」グループの発表やビットコインが6900ドルを更新したタイミングで発表された。

Amazonによるビットコイン決済の導入は早くても10月だと見られていたが、それはあくまで噂にしかすぎず、Redditをはじめとするネット掲示板では、

「大規模な組織が定期的にドメイン名を登録してそのブランドを保護しているだけだ。」

と指摘されており、具体的な決済導入期間はわからないという。

不明確なドメイン確保の目的

今の段階ではAmazonがドメインを取得した目的は不明となっており、Domain News Wireは、Amazonが仮想通貨に本格参入を考えているだけだろうと述べている。つまり、単にブランドの防御的な動きである可能性が高いというわけである。

これに対してAmazon Payの副社長Patrick Gauthier(パトリック・ガウザー)氏も、

「Amazonはまだ世界的な需要がないため、仮想通貨を受け入れていく予定はない」

と発表している。

オンラインで署名を集めたり届け出を作成するネット企業「Change.org」は、Amazonへビットコインとライトコインによる決済導入を申し立てる署名を12,000以上も取得し、Amazonの設立者Jeff Bezos(ジェフ・ベゾフ)氏と話し合ってきた。

もしAmazonが支払い手段としてビットコインや他の仮想通貨を受け入れると決断した場合、それは確実に国際的なニュースになるだろう。つまりそれは経済にとっての需要と供給のバランスに少なからず影響を及ぼすことになるという。

原典:「https://www.cryptocoinsnews.com/amazon-subsidiary-registers-ethereum-cryptocurrency-domains/」

ここまでの内容と考察

噂が絶えないアマゾンのビットコイン決済導入ですが、今回は「仮想通貨に関するドメインを取得した」という事実があることから今までの噂とは一線を画していますね。

ECサイトを運営しているアマゾンが、仮想通貨に関するドメインを取得した理由が見当たりませんので、正直今回も「噂」止まりであることが想像できます。

アマゾンにビットコイン決済導入するためにドメインを取得する必要がないですし、ECサイト「Amazon」を主軸に事業展開をしていく経営方針をとっているアマゾンが、仮想通貨取引所や情報メディアを創るとは思えません。

本文にあるように、ブランド戦略として仮想通貨市場からの注目を浴びるために、アマゾンが主体となって、噂を流していることも考えられます。

一方で、アマゾンがビットコイン決済を導入するのは時間の問題だと思います。それが今年中か来年かは定かではありませんが、噂に揺さぶられずに公式発表を待ちましょう。