モネロ(Monero)の仕組みと特徴を大解説
- 2017/7/13
- 人気のおすすめ通貨
- Cryptonight, Monero, モネロ, 仮想通貨
匿名性に特化した安全性の高い仮想通貨とは?
今回は高い匿名性を持つ仮想通貨「モネロ(Monero)」の基本的な仕組みや特徴、そしてモネロの今後について紹介していこうと思います。
「モネロってどんな仮想通貨なのかな?」
「匿名性が高いってどういうこと?」
モネロに興味があるあなたはこのような疑問を抱いているのではないでしょうか?数ある仮想通貨の中でも時価総額で第9位に位置しているモネロは、安全性が高い仮想通貨として様々な業界から注目を浴びています。
今回はそんなモネロがどんな仮想通貨なのか知りたい、もしくはモネロを購入しようか迷っているというあなた向けに、「そもそもモネロとは?」という基本的な情報から他にはない特徴、そして気になるモネロの今後について見ていきます。
では初めに、モネロがそもそもどんな仮想通貨なのか?という基本から見ていきましょう!
そもそもモネロ(Monero)ってどんな仮想通貨なの?
モネロは2014年に発行が開始された仮想通貨で、通貨単位は「XMR」となっています。
モネロは発行上限枚数が1,840万枚となっており、仮想通貨の中では発行枚数が少ないと言われているビットコイン(2,100万枚)よりもさらに少ない枚数となっています。
そんなモネロは独自の「Crypto Note」というプロトコルを使うことによって高い匿名性を実現しており、その高い匿名性が様々な業界から注目されています。
いきなり「Crypto Note」や「高い匿名性」と言われても、よくわからない方も多いと思いますので詳しく見ていきましょう。
高い匿名性を実現する「CryptoNight」とは?
CryptoNightというのは、「Crypto Note」というプロトコルの中で使われているアルゴリズムのことをいいます。
このアルゴリズムでは送金時の匿名性を高める「リング署名」という技術を改良した、モネロ独自の「ワンタイムリング署名」というシステムが使われており、これを使うことによってさらに高い匿名性を実現しています。
少し専門用語が出てきましたので、まずはリング署名について解説していこうと思います。
リング署名とは?
そもそもリング署名というのは、グループに参加している複数人の署名をまとめて署名することによって署名元を特定しにくくする技術のことをいいます。署名元を特定できないので匿名性が高く、個人情報が特定されにくいと評判があります。
そしてこのリング署名は複数のグループに参加できるという特徴もあるので、さらに特定が難しくなるという仕組みになっています。
ワンタイムリング署名とは?
モネロが独自で改良したワンタイム署名というのは、先ほど紹介したリング署名に「送金用のワンタイムアドレス」を加えたものです。
モネロのアドレスは「閲覧用」と「送信用」の2つの秘密鍵が組み込まれたもので、このアドレスはマスターキーの役割も果たしています。
このマスターキーが送金の際にランダムなワンタイムアドレスを生成し、そのアドレス宛にコインを送金するという仕組みになっているのです。
ちなみに送金用の秘密鍵は1度送金をするとすぐ使えなくなることから「ワンタイムキー」とも呼ばれ、送金するたびに別のワンタイムキーが発行されるため、送金元が誰なのかを追跡不可能になっています。
このワンタイムアドレスをリング署名に加えることによって送金元が一切わからない署名が可能となっており、これが他の仮想通貨にはない高い匿名性を可能にしているのです。
気になるMoneroのマイニング方法と難易度
次にモネロのマイニング方法について見ていきましょう。
実はモネロはマイニングが比較的簡単で、報酬をもらいやすいと評判があります。
その理由は単純にマイニング人口と取引量が少ないからと言われており、そもそもの発行枚数が少ないモネロは今後もビットコインほどマイニングは難しくならないと言われています。
モネロでマイニングをする場合、ビットコインように高性能で処理能力の速いPCは必要なく、家庭用PCの処理速度でマイニングが可能です。もちろん外付けのハードウェアや処理速度が速いPCでマイニングをしたほうがより報酬が貰えます。
しかし先ほども触れましたようにモネロは取引量が少ないので、マイニングが初めての方でも気軽に参加できる仮想通貨だと言えますね。
ちなみにモネロは、約4年で86%採掘されるというプランで発行されました。発行年が2014年ですので、あと1年くらいで大半のマイニングが終わってしまうことになります。
もしモネロでマイニングをするのでしたら早めがいいかもしれませんね。