編集部のコラム:NEMのハードフォークで手数料が格安に?

今話題の仮想通貨の中でも、いま最も注目を浴びているといっても過言ではないNEM。

オーストラリアでNEMの取引所設立が予定されていたり、日本初のICOプラットフォーム「COMSA」にNEMが使われたりと話題に事欠かないNEMが、本日8月21日の11時にハードフォーク(アップデート)が行われました!

そこで今回はそんなNEMのハードフォークについてコラムを書いていこうと思います。

ハードフォークの内容は?

今回のハードフォークは新バージョンへのアップデートのようなもので、具体的なアップデート内容はズバリ、「手数料の格安化(Fee Fork)」になります。

特に取引手数料とメッセージ送信手数料が大幅に安くなりましたので、それぞれ見ていきましょう。

トランザクション(取引)の手数料引き下げ

今回のハードフォークでNEMの転送にかかる手数料はほとんど20分の1になり、10.000XEMあたりの手数料が0.05XEMになりました。さらに1.25XEMが上限となったので、どんなに転送しても1.25XEMを超えることはありませんね!

そしてメッセージ付きでNEMを転送する場合、32byteメッセージにつき0.05XEM。こちらもハードフォーク前まで1XEMかかっていましたので大幅にコストダウンしたと言えますね。(ちなみにメッセージなしの場合は無料)

ちなみに0.05XEMの手数料が原則絶対かかります。つまり0XEMを転送するにしても0.05XEMがかかるので、注意しておきましょう。

他のアップデート内容は?

取引手数料やメッセージ送信手数料の他にも、ネームスペースの提供手数料、モザイクの発行手数料も安くなっています。

NEMでは、NEMネットワーク内にドメインのようなものを借りることができ、これを「ネームスペース」といいます。

今まではこのネームスペースを提供してもらい、維持するのに5,000XEM程度必要でしたが、今回のアップデートによって100XEMへと大幅なコストダウン。

ちなみにこのネームスペースを借りれば、借りたネームスペース内で独自のトークンのようなものを発行することができ、これを「モザイク」といいます。

このモザイクを定義し、作成するのにも108XEMかかっていましたが、アップデートによってこれが10XEMになりました。

参考元:「NEM Beta 0.6.93

今回のハードフォークは今回紹介した手数料に関するアップデートのようなものでしたが、NEMユーザーにとっては非常に嬉しいでしょうね。特にネームスペースを利用して独自のモザイクを作成したい方にとっては嬉しいはず。

今回のFee Forkで一層ユーザーが増えると予想されているNEMですが、意外にも価格はそんなに上がらなかったようで…。

むしろ爆上げしたのはまさかのMoneroでした。笑

一瞬で53%もの上昇を見せ、チャートも急激な右肩上がりを見せていますね。このMoneroの高騰の背景には韓国の取引所「Bithumb」が関係しており、MoneroがBithumbへ上場したことが大きな要因だという。

他にも「リング署名」という特徴を持つMoneroがアップデートによってトランザクション速度が改善され、さらにMoneroのウォレット(Android版の)が近日発表予定であるという情報が漏れたことによる高騰だったそうな。

Moneroは取り扱われていたダークマーケット「Alphabay」がなくなってから著しく減退していましたが、ここにきて起死回生してきました。bithumbで扱われるMoneroは今後どうなっていくのでしょうかね?

と、話題が逸れてしまいましたね。NEMです、NEM。

はじめにも触れたようにNEMは今後もまだまだイベントが控えており、ビットコインやビットコインキャッシュからNEMに流れていく人も多いそうです。

管理人もこの流れにあやかってNEMを買ってみようと思います。笑