編集部のコラム:リップルのカウントダウンやSegwitなど、ここ最近のまとめ

昨日8月24日、無事ビットコインのSegwitがアクティベートされました。

そして本日、謎のカウントダウンを行なっていたリップルが「SWELL〜未来はここにある〜」というカンファレンスを開くと発表がありました。

このようにこの1週間でいくつかの仮想通貨でそれぞれ色々起こりましたので、今回はそれをまとめてみようかと思います。

ビットコイン~Segwitのアクティベート~

bitcoin

冒頭でも書きましたように、ビットコインは8月24日に無事Segwitがアクティベートされました。

長い間課題とされていたビットコインのスケーラビリティ問題。それを解決するための案として考えられていたSegwitの実装が行われたのです。

簡単にSegwitを説明しますと、ブロックサイズはそのままで、取引データのサイズを圧縮させるものです。

これによって1ブロックに組み込めるトランザクション量が増え、今後は取引がよりスムーズに行われるようになるというワケです。

現在はまだウォレットがSegwitに対応していないので、我々はまだ効果を感じることはできません。まあ、近いうちにウォレットも順次対応していくと思うので楽しみですね。

それとビットコインで気になるのは、ビットコインキャッシュ(BCH)とのハッシュレートの問題。

実はビットコインをマイニングするよりも、ビットコインキャッシュをマイニングしたほうが168%も有利だとか。

マイニングの内訳も、4分の1を占める25%程度をViaBTCが。そしてF2poolやAntpoolと続いていく。

内訳の50%を超えるotherが気になりますが、最初にビットコインキャッシュをマイニングしていた「MCPool」が戻ってきたのでは?とも言われています。

なんにせよビットコインキャッシュのハッシュレートが増えてきており、それに伴ってビットコインキャッシュの価格は一気に上昇しました。

ちなみにビットコインとビットコインキャッシュは「シーソーゲーム」のようになっていて、ビットコインが上がれば、キャッシュが下がる。逆にキャッシュが上がれば、ビットコインが下がるといった感じになっています。

まあSegwitもアクティベートされたようですし、今後また動きがあると思いますので期待しておきましょう。

リップル~SWELLの発表~

多分今週一番注目を集めていたのは、リップルではないでしょうか?

突然リップルの公式Twitterアカウントから発表された謎のカウントダウン。このカウントダウンをめぐって様々な噂が流れ、それに伴い価格も爆上げ。

韓国や中国といったアジアで大きな動きがあるのでは?やブリッジ通貨がついに実装か?といった噂がここ数日で流れていましたね。

そしてついにカウントダウンが終わり、発表されましたね「SWELL」が。

具体的な発表内容は10月16日~18日の間に招待制のカンファレンスを行うとの発表でした。

このカンファレンスではRipple社やその周りの重役を中心に「国際送金における変革」について議論されるらしく、

送金の世界において、根本的な変革を起こすことにコミットしている銀行業界とブロックチェーン業界のリーダーたちを集めて議論する場

引用:Ripple.com

として開かれます。

ちなみに、

・米国連邦準備制度理事会の前理事長Ben Bernanke(ベン・バーナンキ氏)
・「ワールドワイド・ウェブ」の考案者Tim Berners(ティム・バーナー氏)

を筆頭に超大物たちが招待されており、招待者の中には

・SBI Ripple Asiaの代表:沖田 貴史氏
・SBIレミット株式会社の代表:安藤伸生氏

の名前もありました!

さらにRipple公式Twitterアカウントの固定ツイートが変更され、

アメリカの連邦準備銀行(日本で言う日本銀行)が「Rippleを次世代国際送金の土台とする」というツイートを固定したのです。

内容としては国際送金の料金やシステムの効率化を16の組織に依頼していたそうで、中でもRippleが一番優れていたとのことで、今回Rippleを土台とすることに決めたんだとか。

この一連の発表を踏まえて、「Ripple vs SWIFT」となっているのでは?という声も上がっています。今まで国際送金に関してはSWIFTが担ってきたのですが、これをRippleに変わる日が来るかもしれませんね。

今後リップルの強烈な追い上げがくるかもしれませんね~楽しみです!笑

イーサリアム~Metroplisの予告~

ethereum

しばらく低迷していたイーサリアムは、今週になって345ドル(約37,000円)にまで上昇しました。

これはイーサリアム財団が「Metropolis(メトロポリス)」というアップデートについての計画を発表したことが大きな背景になっています。

元々イーサリアムは4段階でのアップデートが予定されており、

第1段階「Frontier(フロンティア)」
第2段階「Homestead(ホームステッド)」
第3段階「Metropolis(メトロポリス)」
第4段階「Serenity(セレニティ)」

となっています。現在は第2段階であるHomesteadとなっており、Zcashの匿名性を利用やスマートコントラクトの強化をする「Metropolis」の準備をしているという。

ちなみにこのアップデートは9月下旬に予定されているので注目しておきたいですね。

NEM~Fee Fork導入~

確かなセキュリティと速度の速さで人気のある「mijin」や日本発のICOプラットフォーム「COMSA」と連携を取っていることで常に注目を浴びているNEM。

そんなNEMが8月21日にハードフォークを行っていました。ハードフォークと言っても2つのコインに分裂してしまうハードフォークではなく、「Fee Fork」と言われるアップデートのようなものでした。

今回のハードフォークは「手数料の格安化」が主な内容でした。

トランザクション手数料が20分の1である0.05XEMになったり、NEMネットワーク内のドメインにあたる「ネームスペース」の提供・維持費用が約5,000XEMから100XEMへ大幅コストダウン。

NEM利用者にとっては非常に嬉しいアップデートだったようで、これを機にNEMに乗り換えたり、ネームスペースを作る方も多いようです。

このハードフォークによってNEMの価格も爆上げか?と思いきや、意外に上がらず。

でもNEMはかなり実用性が高く、個人・企業でも利用できるブロックチェーンがかなり注目されているので、今後も高騰するのはまず間違いないでしょう。

Monero~Bithumbへの上場~

最後がMonero。

NEMのハードフォークが完了している間に50%以上の爆上げをしていたのがMoneroでした。Moneroもこのタイミングでトランザクション速度が改善され、さらにMoneroのウォレット配信が発表されたのが要因だと言います。

しかし爆上げの最も大きな要因となったのが、韓国の取引所「Bithumb」への上場でした。

Bithumbへの上場によってMoneroの買いが集中し、大きく上がりました。Moneroは高い匿名性からダークマーケットでも利用されており、かなり需要のあるアルトコインだったので上がるだろうとは思っていましたが…まさか50%も上がるとは。笑

まとめ

この1週間はビットコインやアルトコイン全体的に様々な変化があった1週間だったと思います。

投資商品としても注目を浴びている仮想通貨は、このような変化1つでも大きく価格が変動します。

投資商品としても、将来的な通貨になるにしても最新情報は把握しておいたほうが良いのでチェックしておきましょう!