- Home
- 南アフリカの中央銀行がイーサリアムベースの新プロジェクトを実施
南アフリカの中央銀行がイーサリアムベースの新プロジェクトを実施
- 2018/2/16
- 仮想通貨の最新ニュース
2月13日南アフリカの中央銀行は、Ethereum(イーサリアム)ベースのブロックチェーンで銀行間決済を実現するために新しいPoC(概念実証)プロジェクトを開始した。
南アフリカの中央銀行である南アフリカ準備銀行は、「プロジェクトKhokha(コッカ)」を含む新しいフィンテックのプロジェクト開始を公式に発表した。
「プロジェクトKhokah(コッカ)」は、Ethereumコーダー集団「ConsenSys(コンセンシス)」との提携を通じた、ブロックチェーンに関する概念実証の取り組みのこと。
南アフリカ中央銀行の技術パートナーのEthereumブロックチェーン開発者は、米国のNew York(ニューヨーク州)にあるBrookly(ブルックリン)を開発拠点としている。
今回のプロジェクトでは、JPMorgan(ジェーピー・モルガン)とEthereumスタートアップEthLabによって開発された、Ethereumエンタープライズブロックチェーン「Quorum」を利用する模様。
これによって、トークンを使った支払いの処理を可能にすることを目標としている。
発表によると、
「このプロジェクトの目的は、金融業界と協力して概念実証を行い、分散型元帳技術(DLTs)の実践的な理解を得ること。」
「 主な概念実証の目的としては、実際の銀行間決済をDLTを使って複製することで、南アフリカ準備銀行と業界が共同でDLTの潜在的な利益とリスクを評価できるようにすること。」
南アフリカ準備銀行は、このプロジェクトが、国家基金インフラを支えるコア技術としてブロックチェーンを採用することを直接的に暗示していないと主張している。
このプロジェクトはあくまでも実験であり、ブロックチェーン上で「トークン資産を使用する」ことの意味を理解するのに役立つだろうという見解を述べている。
概念実証のレポートは、2018年第2四半期にリリースされる予定。
原典:South Africa’s Central Bank Launches Ethereum-Based Blockchain PoC
ここまでの内容と考察
先日にはサウジアラビア中央銀行がRipple Network (リップルネットワーク)に採用するなど、世界各地の銀行がブロックチェーン技術の使用を考え、実際に検証を始めています。
しかし、ほとんどの銀行はトークンを使うことに対してはいまだに弱気。南アフリカ中央銀行のこの実験はとても興味深いものになります。
これからも、金融業界のブロックチェーン技術導入について注目が集まります。