MyEtherWalletで15万ドル相当のETHがハッキング被害に

EtherScanのデータによるとMyEtherWallet(マイイーサーウォレット)のDHS(ドメインネームシステム)サーバーがハッキングされ、15万ドル(約1,630万円)相当のイーサリアムが盗難された。

米国時間の午前7時17分、179件のアドレスから合計216.06ETH(約1630万円)のインバンド取引が送信された。

その後犯人は、午前10時15分に215ETC(約1,622万円)を別のアドレスに送信した。

盗難の被害にあい、0.9ETH(約68,720円)を失ったMyEtherWalletユーザーは

「目を覚まし、パソコンの電源を入れたんだ。

MyEtherWalletを開いてみると、正しくない接続証明が画面に出た。

これは変だと思いURLをダブルチェックして、さらにトリプルチェックまで行ったんだ。

それからさらにグーグルでURLを入力したあと、EAL(セキュリティレベルを評価する指標)を使ってフィッシングじゃないことも確認した。

それでも僕はログインしないほうがいいと思いつつ、ログインしてしまったんだ…。

そしたら、10秒間のカウントダウンが始まって、僕のウォレットから別のウォレットへETHを送信し始めたんだ!」

と説明した。

事件後、MyEtherWallet側は、Twitterの公式アカウントでサーバーがハッキングされたことを認めた。

ツイートの内容は以下の通りである。

「MyEtherWalletのサーバーがいくつかハッキングされ、ユーザーをフィッシングサイトに誘導した。

これはMyEtherWalletの責任ではなく、私たちは早急にどのサーバーが問題なのか原因究明を進めている。」

と説明した。

MyEtherWalletでは、サーバー状況は正常に戻ったとし、フィッシング対策の確認ガイドを発表。

利用者に対し、仮想通貨を盗まれないよう注意を呼び掛けている。

ここまでの内容と考察

今回のニュース内容は、MyEtherWalletのサーバーがハッキングの被害にあい、15万ドル(約1630万円)相当ETHが盗まれたという事件です。

この事件はサーバーをハッキングし、ユーザーをフィッシングサイトに誘導するよう仕向け、強制的にETHを別のアドレスに送信するという手口でした。

事件後、MyEtherWallet側はフィッシング対策の確認ガイドを発表し、ユーザーに注意を呼びかけました。

ここまでがニュースの内容です。

ウォレットで管理をしていても、今回の事件のように仮想通貨が盗まれてしまいます。

もし、あなたのウォレットに違和感や怪しい点などあれば、ログインをしないで公式の対策を待ったほうがいいですね。

今回の事件を機に、MyEtherWalletのセキュリティがより強固になることを願います。