マレーシア政府が仮想通貨に関する規制を計画

マレーシア政府が仮想通貨に関する規制を計画

マレーシアの法定証券委員会(SC)が、同国における仮想通貨取引に関する規制の計画を明らかにした。

マレーシアのクアラルンプールで11月6日に開催されたフィンテックカンファレンスで、SCの会長ランジットアジット・シン氏が「デジタル市場戦略」について公表した。

ランジット氏は、

「資本市場における仮想通貨の機能的かつ効果的な活用を促進するための規制とガイドラインを見直すために、仮想通貨取引市場を監視している」と述べている。

加えて、フィンテックカンファレンスの傍らで記者に取材されたランジット氏は、

「仮想通貨の需要が増加しているので、我々は仮想通貨の重要性を認識して受け入れることが重要である。数カ月で規制の枠組みを作成したいと考えているが、特定の期間を定めたくはない。」

と語った。

またSCは、独自の仮想通貨に関する枠組みを考える前に、他国の規制ガイドラインを参考にしていることを明らかにした。

マレーシア中央銀行と協力して、今後数カ月間の間に枠組みを策定し、導入する予定であるという。

SCは金融市場の健全性と投資家の保護を目的として枠組みを策定する。

マレーシア中央銀行が1ヵ月前に仮想通貨の禁止をする可能性に言及したことを考えると、SCの仮想通貨への前向きな姿勢は、仮想通貨関連企業や投資家にとってポジティブな情報と言える。

原典:「https://www.cryptocoinsnews.com/no-ban-malaysias-securities-watchdog-plans-cryptocurrency-regulation/」

ここまでの内容と考察

マレーシアが仮想通貨に関して前向きな規制の枠組みを策定することを発表しました。

日本では、世界に先駆けて今年の4月に仮想通貨法を施行。他国のベンチマークになることが期待されています。

今回、マレーシアの規制当局であるSCが他国の枠組みを参考にしていることを発表していますが、おそらく日本の制度を参考にしていることでしょう。

というのも、仮想通貨の普及に前向きな制度を整備しているのは少なく、先進国では今後、日本国内でもICOに関する制度の整備が期待されます。