韓国のカカオトークが100種類の仮想通貨を扱う取引所を設立

韓国のカカオトークが100種類の仮想通貨を扱う取引所を設立

韓国国内で株式取引のアプリを提供している韓国のフィンテック企業であるDunamu社は、新たに仮想通貨取引所「Upbit(アップビット)」を開設することを発表した。

Dunamu社は、韓国人の93%が使用しているメッセージアプリの「カカオトーク」の運営会社の関連会社である。

Upbitは、アメリカの仮想通貨取引所である「Bittrex」との提携、10月にベータ版のリリースを同時に公表している。

現在、韓国最大の取引所である「Bithumb」でさえ、たった7種類の仮想通貨しか取り扱っていないのだが、upbitがBittrexと提携したサービスを提供することで、ユーザーは韓国の取引所では取扱っていない仮想通貨を手に入れることができる。

韓国中央日報に記載されているUpbitの発表内容を以下に抜粋する。

「リリース直後は、Upbitは主にビットコインと取引盛んなアルトコイン(イーサリアム、リップル、ライトコインなど)を取扱う予定である。ただ、プラットフォームの最終的な目標は、111の仮想通貨取引を可能にすることである。」

Upbitのウェブサイトによると、

・kakao pay(決済アプリを運営するカカオトークの関連会社)のモバイルセキュリティ向上を目的としたマルチファクタ認証(セキュリティ向上のための二重認証)
BitGoウォレット(有名な仮想通貨のウォレット)

がユーザーに提供されるということである。

また、Upbitのトレーダーは、カカオ社のモバイル決済子会社であるカカオトークやカカオペイなどのカカオアプリと連携したシステムを利用することができるという。

これにより、Upbitは、メッセージアプリであるカカオトークや決済アプリと、仮想通貨取引所サービスを組み合わせることで、韓国国内の多くの人々から関心を集めるだろう。

「最近、韓国でモバイルでの証券取引が人気になっているように、仮想通貨取引を簡単にそして身近なものにすることを目指す。」と同社は述べている。

原典:「Korea’s Biggest Messaging App to Launch Exchange with 100+ Cryptocurrencies

ここまでの内容と考察

韓国人のほとんどが使っているメッセージアプリ「カカオトーク」の関連会社が取引所の解説を発表しました。

カカオトークの関連会社は決済アプリなども運営しており、幅広く事業を展開しているようですので、取引所との連携が期待されますね!

ただ、今回は、カカオトーク上での仮想通貨取引や、決済のために仮想通貨の使用などが可能になると噂されていましたが、どうやら連携は今のところなさそうです。

kakao社がプレスリリースを発表し、他サービスと仮想通貨取引所が連携をするというメディアの報道を下のように否定しています。

kakao社のプレスリリース

連携はないようですが、大企業が仮想通貨市場への参入事例が日本や韓国で目立ってきました。

日本でも、

マイニング事業にDMMやGMOが参入する発表
がありましたね。

韓国のカカオが成功事例となれば、それをロールモデルとして日本のIT企業の取引所市場に参入する事例があるかもしれません。

今後、日本でも仮想通貨取引所の市場に参入する大手企業があるのかどうか、気になるところです!