仮想通貨の取引量が激増、世界中の取引所が対応に追われる

ビットコインを中心とした仮想通貨の取引所が世界的に急増し、世界中の多くの取引所が対応に四苦八苦している。

先週、世界的に有名な香港の取引所Coinbaseの取引所が凍結された。原因は、ビットコイン価格の急落に伴う取引量の急増である。

11月29日3時頃、ビットコインが史上最高値の11,500ドルを付けた後、短時間で急落した。これに伴い、パニック的なビットコインの売りが急増。世界中のビットコイン取引高が24hで100億ドル(約1兆1,000億円)を超えた。

これにより、Coinbaseのサーバーが耐え切れなくなり、取引が凍結。一時ユーザーは仮想通貨の売買ができなくなった。これにより不利益を被った投資家も少なくないという。

仮想通貨の投資家は海外の取引所を利用している人も多いが、規制がないため海外の取引所でのトラブルは個人で対応しなくてはいけない。海外の取引所でしか購入できないため、魅力的ではあるが、リスクを考得ておくことも必要である。

また、11月27日には、Bitfinexの取引も凍結され、運営側はサーバーのシステム改修を行っている。Bitfinexが潰れてしまうのではないかという憶測も飛び交ったが、現在は復旧。無事に取引が再開している。

加えて、日本の取引所BitflyerでもBitcoinFXの取引量急増に伴い11月17日に突然サーバーがダウンし、取引が突然中止されるということがあった。

国内の取引所であれば対応がきちんとしているため、取引量の急増で被害を被った場合でも安心だが、海外の取引所の場合、最悪補填がない可能性もある。

2014年に破産したマウントゴックスの事例もあるため、仮想通貨の取引には最新の注意を払う必要がある。