用途の異なる仮想通貨に分散投資を理由

SNSの有名人であり、プロのポーカープレイヤーでもあるダン・ビゼリアン氏は、様々な仮想通貨に分散投資しており、多様な仮想通貨のポートフォリオを形成しているという。

「私は投資資金のうち50%をビットコインに、25%イーサリアムに、15%をモネロに、10%をビットコインキャッシュに投資している」とビゼリアン氏は語っている。

多種類の仮想通貨に分散投資するメリット

ビットコイン専門家のアンドレアス・アントノプロス氏は、リスクを避けるために一つの仮想通貨に全資産を投資することは危険であると提唱。多様な仮想通貨のポートフォリオを組むべきであると述べている。

「私はいくつかの異なる仮想通貨を所有している。最小のリスクにとどめる。」とアントノプロス氏は語る。

アントノプロス氏の投資手法は、異なる特徴を持つ仮想通貨に分散して投資する方法である。例えば、ビットコインは堅牢な安全資産、イーサリアムはICOのプラットフォーム、モネロは匿名性の高い仮想通貨という固有の強みを持っている。

これらに分散して投資することで、外部要因リスクを回避するのだという。

ビゼリアン氏が投資した4つの仮想通貨はすべて、特有のシステムを持っている。

ビットコインは安全資産として、ビットコインキャッシュは決済手段として、イーサリアムはプラットフォームとして、モネロはプライバシー、匿名性を守る仮想通貨として、異なる市場を構築している。

技術の仕組みを理解して、投資先を決める

多様な仮想通貨のポートフォリオを創ることで、ビットコイン以外の仮想通貨に関する知識を得ることができ、仮想通貨についての知識を高めることができる。

アントノプロス氏は

「あなたの何%をビットコインに交換する予定ですか?それはシステムの将来性とリスクのバランスを考えた上での投資金額ですか?リスクを考えるとあまり大きな額の仮想通貨を購入すべきではないと思います。」

と述べている。

今年の4月、ビゼリアン氏は、ビットコインと仮想通貨への投資を始めたことを明らかにした。

仮想通貨市場の投資家は、ビットコインなどの仮想通貨が既存の金融システムを置き換えて、世界中の金融業界を変革させると考えている人が多い。

ビットコインの市場価格は現在、1,600億ドル(約17兆6,000億円)である。

今後、ビットコインに投資をする人が急増すれば、数カ月間で機関投資家の数十億ドル規模の資金が市場に流入することになる。そうなればビットコインは指数関数的な長期成長をしていくだろう。

原典:「https://www.cryptocoinsnews.com/why-dan-bilzerians-diversified-portfolio-of-cryptocurrencies-is-favorable/」



ここまでの内容と考察

ここ一週間ほど仮想通貨市場全体が、尋常ではない盛り上がりを見せており、現在仮想通貨市場全体の時価総額は約30兆円となっています。

そんな中今回の記事は、仮想通貨への投資は「異なる特徴を持った仮想通貨に分散して投資すべきである」という有名な仮想通貨トレーダーの話でした。

確かに仮想通貨市場は何を買っても上がっていくという状況ですので、下がることはないかのように感じられます。

ただ、仮想通貨は非常にボラティリティが大きいため、大きく下落してしまう可能性も十分に考えられます。

例えば、ビットコインは、2週間前に送金詰まりの影響で数日で20%~30%価格が下落しました。また、イーサリアムもハッキングの影響で急落したことがあります。

これを考えると、一つの仮想通貨に集中して投資するのではなく、異なる用途を持った仮想通貨に分散して投資すべきだと思います。