ついに取扱所も導入!SegwitをCoinbaseとBitfinexが採用

ついに取扱所も導入!SegwitをCoinbaseとBitfinexが採用

仮想通貨取引における重要なシステムの一つ「Segwit(セグウィット)」が、ついに取引所単位で導入される事が決定した。

世界最大級の仮想通貨取引所であるBitfinexとCoinbaseの2社は、それぞれの取引所における仮想通貨取引にSegwitを導入する意向を示した。

Segwitとは、仮想通貨取引におけるデータ容量問題を解決するために生み出された技術の事である。1取引あたりにかかるデータの容量を圧縮し小さくする事で、より早く、より多くの取引を可能にする事が狙いだ。

従来は主に個人間の送金を補助する目的で開発・導入されたこのSegwitであるが、今回は題の通り、取扱所が導入した事が話題を呼んでいる。

今回の導入に関してBitfinexは、

「Segwitを仮想通貨取引に導入する事で、利用者ははるかに便利な取引が可能となる。具体的には従来比で約15%のコストカットと時間短縮が可能となるだろう。」

と声明を出している。

今のところ同社が取引にSegwitを導入する仮想通貨はビットコインに限る模様で、ビットコインキャッシュに関してはその限りではないという。

一方Coinbaseは、既にビットコインへのSegwitの導入テストを終えている事を先日Twitter上で発表した。来週半ば(2月下旬)には、実際に一般人も利用可能になるという。

同社は元々昨年末に、Segwit導入についての計画を発表しており、最近になってその計画を実行する事を改めてアナウンスした。

Bitfinex・Coinbase共にSegwitの導入を奨励する理由は至ってシンプルだ。前述の通り、仮想通貨(ビットコイン)の取引においては、長年の間データサイズ問題に悩ませられてきた。

データ容量が増えれば増えるほど、取引速度は遅くなり、手数料も高くなってしまう。そんな局面を打破すべく導入されたのがまさにSegwitなのであり、彼らからすればそれは革命的ともいえる技術の1つなのである。

そんなSegwitは、既に利用者個人のウォレットには導入済みであるが、取扱所が大々的に導入するのはこれが史上初である。また今回に限って言えば、導入する2社のスケールも半端ではない。

統計によれば、BitfinexとGDAX(Coinbaseが親会社である取引所)の2つだけで、なんと世界全体のビットコイン取引の約1割を占めているというのである。

たった2つの取引所だけで全体の1割を占めているという事が、どれだけ大きな規模感であるかは想像に難くないだろう。

そんな巨大な取扱所がSegwitを導入するのだと言うのだから、今後の仮想通貨市場全体に多大なる影響力を及ぼす事は間違いないと考えられる。

Coinbase(GDAX)に関して言えば、これまで仮想通貨取引の決済においてPayPalやクレジットカードでの引き落としが不可能という、支払い方法の非効率さや手数料の高さを指摘し続けられてきた。しかしそれもここで一気に解消できるかもしれない。

Bitfinexに関しても、Segwitが昨年末から今にかけて山積みの問題を解決する糸口となりえるに違いない。

両社は同じ武器を手に、新たなステージへと向かっている。

原典:「SegWit is Coming to Coinbase and Bitfinex’s Bitcoin Exchanges

ここまでの内容と考察

元々個人間の送金をする際に発生していたデータ容量の問題を解決すべく開発・導入されたSegwit。

導入が開始された事で一気に取引速度があがり、手数料も下がるなど、かなりの恩恵を享受する事が可能となりました。

そんなSegwitが今回、2大取引所であるBitfinexとCoinbase(GDAX)の2か所で導入するという今回のニュース。

これが実現すれば、取引所単位でもかなり使い勝手が良くなり、さらに便利になりそうです。

今後Segwitを中心として、さらに技術的に発展する事を期待しましょう!