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中国がブロックチェーン技術を基本とする仮想通貨に対して格付け指標を発表
- 2018/5/13
- 仮想通貨の最新ニュース
先日12日、中国産業情報技術省(CCID)が、「Global Public Chain Assessment Index」という格付け指標を発表した。
これは中国政府にとって技術的にメリットがあるという判断やそれについての格付けを行う指標として作成されたものだ。
元々CCIDは中国の情報・技術産業において重要な役目を担っており、技術や開発という面において中国を発展させていくという使命を背負っている機関。
そんなCCIDが今回、既に時価総額ランキングに掲載されている主要な仮想通貨などを正当に評価するための指標を作成したという。
この指標では以下の28種類の仮想通貨に関して格付けを行っている。
・Ark ・Bitcoin ・Bitcoin Cash ・BitShares ・ByteCoin ・Cardano ・Dash ・Decred ・Ethereum ・Ethereum Classic ・Hcash ・IOTA ・Komodo ・Lisk |
・Litecoin ・Monero ・NANO ・NEM ・NEO ・QTUM ・Ripple ・Siacoin ・Steem ・Stellar ・Stratis ・Verge ・Waves ・Zcash |
※表記はアルファベット順
このCCIDが発表した格付け指標は、それぞれのブロックチェーンプロジェクトを「科学的な根拠」に基づいて評価している。
ちなみに研究者が用いた主な格付け条件は以下の5つ。
1. そのプロジェクト(プラットフォーム)が独自のメインチェーンを持っているか
2. ノードを自由に作成することができるか
3. ブロックの追跡が容易になるブロックエクスプローラーを持っているか
4. オープンソースとしてコードを公開しているか
5. プロジェクトメンバーに問い合わせができるようなWebページになっているか
研究者・調査団はこの5つの項目に基づいて格付けを行っているが、現在この格付け表は一般公開されていないという。
CCIDの副所長であるZihe Huang(ジフ・ハン)氏は、
「ブロックチェーンの発展に伴って産業の市場調査は難しくなるし、最新の注意を払う必要がある」
と述べている。
現在中国政府と社会の発展のために結成されたブロックチェーン研究連合チームは、今後増えていくブロックチェーン技術の効率的な発展と正当な規制を定めることに尽力しているという。
2017年に中国は全面的にICOの規制に踏み切り、仮想通貨の取引に対する規制も強化している。
ただそれらは、中国政府や社会にとって良くないものだと仮定したものであり、ブロックチェーン技術は別物だという。
今後中国はブロックチェーン技術を政府や社会の発展のために研究を重ねていく方針だ。
原典:「Chinese Researchers Create Index to Rank Blockchain Projects」
ここまでの内容と考察
仮想通貨の規制強化を積極的に行っている中国が面白い発表をしました。
5つの項目に基づいて主要な仮想通貨28種類について格付けを行っていると言います。
それは残念ながら一般公開されていないようですが、共通の評価基準が設けられることはいいことですよね。
今では1,600種類を超えた仮想通貨。それらすべてを正しく評価することは難しいですが、経済や社会の発展に期待できるプロジェクトは正しく評価すべきだと思います。
この指標が浸透することでプロジェクト側もより良いブロックチェーン・プラットフォーム作りに励むでしょう。
中国の今後の発展に期待ですね。