中国取引所のビットコイン価格が、世界平均を10%上回る

9月初旬から中旬に、中国では、ICO(Initial Coin Offering:初期コインオファリング)や仮想通貨取引所への規制が発表されたが、現在でも仮想通貨は多くの投資家から注目を浴びている。

先週、ビットコインの価格が、5,800ドルを突破した際、10月末にOKCoinやHuobiのような仮想通貨取引所停止の発表にもかかわらず、多くの中国人投資家はビットコインの購入に急いだ。

10月13日、中国人からのビットコイン需要が増加したことで、中国国内の取引所OKCoinとHuobiにおける取引量が急増。これにより、これら2つの取引所では、ビットコインの価格が6,013ドルを記録した。

日本、アメリカ、韓国などの取引所では、中国と比較して200~300ドル安い、約5,800ドルで取引されている。

中国の取引所において高値で取引されている理由

中国で高値で取引されている理由として、市場が不安定であることが挙げられる。

中国では主要な取引所が9月に自主的な停止を行っていることや、10月末に全面的な取引所停止が予定されていることなど、非常に不安定な市場となっている。

これが、今回のビットコイン価格の急騰と相まってより不安定な市場となったことで、中国国外の市場と価格差が生まれたと考えられる。

これと同じ現象が韓国でも以前起こっていた。というのも2016年末まで、韓国のビットコイン市場は、流動性が非常に低く、市場が不安定であった。

そのため、韓国の取引所では世界平均より、ビットコインが5~10%高い価格で取引されていた。このように、不安定な市場では、高い価格設定がされる。

中国市場は、10月末の取引所停止に向け非常に不安定な市場となっている。

ここまでの内容と考察

中国国内での価格が上昇しているのは、10月末の取引所閉鎖が予定されており、その前に購入を急いでいる人々が多いからではないかと思います。

それに加えて、ビットコインハードフォークの騒動によるビットコイン価格の急騰があり、市場が混乱したことも一つの要因ですね。

10月末に仮想通貨取引所が閉鎖すれば、中国の需要が減少し、ビットコインに悪影響があるような気もします。

ここ1ヶ月ほど、仮想通貨にかかわる中国政府の動きが、見えてこないです。少し不穏ですので、要注意です。