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Bitcoin7億ドルの送金が凍結、ビットコインキャッシュ高騰を促す
- 2017/11/12
- 仮想通貨の最新ニュース
ここ1ヶ月で急騰していたビットコイン価格が、本日大きく下落した。一時7,500 ドルという最高値を記録してビットコイン価格が、約6,000ドルまで急落。それに伴い、ビットコインの市場シェアは、62%から53%に低下している。
ビットコイン価格の変動に大きく影響しているのが、「ビットコイン詰まり」が発生していることである。
そもそも、ビットコインは、ビットコインの取引に誤りがないかどうかの計算(マイニング)を行うマイナーが存在するから成り立っている。マイナーは、そのマイニング報酬としてビットコインを受け取る。
しかし、現在ビットコインのマイニングを行っていた大手マイニンググループがビットコインからビットコインキャッシュのマイニングに移動している。
これにより、現在ビットコインの取引記録に誤りがないかどうかの承認をするスピードが極端に遅延し、「ビットコイン詰まり」が発生。それにより、取引が承認されていない記録が急増しており、その金額はなんと7億ドル(約770億円)にものぼる。
取引記録を確認できるウェブサイト「Blockchain.info」によると、未承認の取引がデータ量にして100万バイト、件数にして115,003件も存在する。
ビットコインの送金には注意が必要、送金遅延を起こさないためには
SegWit2xのハードフォークの中止が発表され、B2Xが付与されないと予測した投資家たちが、ビットコインからアルトコインに資金を移していると言うアナリストもいる。
現在、3日以上ビットコイン送金が行われないビットコインユーザーがおり、ビットコインの送金を急いでいる場合、注意が必要である。
最も安い取引料金は、480satoshi(現在約3.36円)であるが、ビットコイン詰まりが発生している中、送金はかなり遅くなる。
送金を速く完了したい場合は、108,480satoshi(現在約760円)の取引手数料は必要。
8月にSegWitが導入されたが、今なお送金手数料は長期的に高く維持されると考えられている。ビットコインのコア開発者ピーター・トッド氏は、SegWitを過度に消費しないことが重要だと述べている。
…at which point fees will continue to rise after a short pit stop.
Let's not oversell segwit; on-chain doesn't scale. https://t.co/vUMXp80XJe
— Peter Todd (@petertoddbtc) 2017年11月10日
bitcoinはハッキングを受けている?
ビットコインの取引手数料の増加は、最近の価格急騰やSegWit2Xの中止により取引量が急増したことが一因であると考えられる。
一方で、ダミーのビットコイン取引の急増により未承認の取引の数が増えているという見方もある。
以前から、悪意をもって大量のビットコイン送金を繰り返す「スパム」が問題としてあげられており、これが発生するたびにビットコインからアルトコインに資金が移動するという流れが繰り返されてきた。
その後、ビットコインの取引スピードが元に戻り、ビットコインに資金が再度流れるという仕組みである
今回も、ビットコインからビットコインキャッシュに資金が流れたことでビットコインキャッシュの高騰が発生しているというのだ。
ビットコインキャッシュの市場は韓国が半分をしめる
ただ、現在のビットコインキャッシュの取引高の約半分が、韓国に集中していることから、ビットコインキャッシュ価格の急騰は無意味に見える。
CoinMarketCapによると、ビットコインキャッシュの取引額は、韓国取引所「Bithumb」が36%も占めており、CoinoneとKorbitと言った他の韓国の取引所と合算すると、その割合は50%近くである。
史上最高値を更新し続けたビットコインキャッシュは韓国人トレーダーの興味を強く引いているようだ。
#Bitcoin vs. #BitcoinCash median fees chart.
Bitcoin just hit its ATH of $5, while Bitcoin Cash users enjoy stable and predictable fees under 3¢ ?
Follow us for more analytics! pic.twitter.com/XlNtyYFz0Q— Blockchair (@Blockchair) 2017年11月10日
ここまでの内容と考察
どうやら今は、Bitcoinの送金をしないほうがよさそうですね。どうしても送金をしたいということでしたら700円程の手数料を支払えとのこと。
多額のビットコインを送金される方でしたら、対して額ではないかもしれませんが、決して安いとは言えない手数料です。知らずに送金してしまった方は、ビットコインが凍結されて、ビットコインからビットコインキャッシュに変えたくても変えられないという状況になっていると思います。
一方で、ビットコインキャッシュですが、11月12日、最高値を30万円近くまで更新したが、その後わずか数分のうちに急落して、現在20万円前後を推移しています。
ビットコインキャッシュの急落に反比例するようにビットコインの価格が急回復し、70万円まで上昇しました。
ただ、明日、11月13日の夜中にビットコインキャッシュのハードフォークが発生することが予定。ビットコインキャッシュクラシックが誕生するという噂から、ビットコインキャッシュに資金がまだ流入する可能性があります。
また、ビットコインキャッシュはハードフォークによるアップデートで、マイナーが集まりやすい仕組みになるため、マイナーがビットコインキャッシュのマイニングを急にやめてしまう心配も小さくなります。
※前回、ビットコインキャッシュにマイナーが集中したときは、1週間ほどでビットコインキャッシュからマイナーが去り、ビットコインキャッシュの価格が元に戻っています。
現在一旦、ビットコインキャッシュの価格調整が入りましたが、徐々に回復してきており、再度最高値更新の可能性も考えられます。