ビットコイン価格は4,893ドルを記録、取引所が続々とB2Xの取り扱いを表明

ビットコイン価格は4,893ドルを記録、取引所が続々とB2Xの取り扱いを表明

10月10日、投資家の資産がビットコインに集中し、ビットコイン価格が4,893ドルを記録した。

ビットコインの価格は、10月7日から10日までの3日間で4,300ドル(約473,000円)から4,893ドル(約538,230円)に急騰し、短期間で593ドル(約65,230円)という大幅な上昇をした。

しかし、11月に予定されているSegWit2xハードフォークへの期待によって、日本、米国、韓国などの主要市場からの需要増は見込めないと、多くのアナリストが予想している。

むしろ、ハードフォークはビットコインの存在を危うくさせる事態と考えるべきであると考えるアナリストが多い。

SegWit2xに向けた取引所の発表

今週、CoinbaseとBitfinexといった主要取引所やビットコインウォレット運営会社は、今後のSegWit2xハードフォークに対する彼らの立場を再確認した。

世界的な取引所Bitfinexは、11月にハードフォークが完了した場合、SegWit2xによって生まれた新たなビットコインを 「B2X」と表示することを発表した。

「現在、Segwit2xのビットコインを「B2X」とし、B2Xが現在のビットコインより強い力を持ったとしても、現在のビットコインを「BTC」と表示する。政治的な関係は無視し、ユーザーの利便性からこのような表記をする予定である。」

とBitfinex開発チームは発言している。大手取引所は、現行のビットコインがSegWit2xによりあらたに生まれるB2Xビットコインより優位を保つだろうと考えていることが伺える。

ビットコイン価格の急騰はSegWit2xを支持する人が少ないことを示している

ここ数日、ビットコインの価格は急速に上昇しており、日米などの主要地域での取引も急激に増加している。

以前にCCNが報告したように、ビットコインアナリストであり投資家でもあるTuur Demeester(ツール・デメスター)氏は、

「SegWit2xが現行ビットコインには到底かなわないとわかった場合、ビットコイン価格が5,000ドル(約550,000円)を超えてくるだろう」

と予測している。

Demeester氏は、SegWit2xは「無駄」になる可能性が高いこと考えているようだ。

原典:「Bitcoin Price Breaks $4,893 as Investors Lose Confidence in SegWit2x

ここまでの内容と考察

ここ数日のビットコイン価格の上昇は、どうやらSegWit2xハードフォークに対して、投資家が楽観的に考えていることが要因のようです。

本来、今回や8月にあったような敵対的なハードフォークは、ビットコイン価格にマイナスの要因となり得るはずです。しかし、前回のハードフォークで特に大きな問題もなかった(むしろビットコインを持っていた人がビットコインキャッシュをもらえて得をした)ことから、投資家が今回も「ビットコインを持っていた方が得」だろうと楽観的に考えています。

10月25日のビットコインゴールド誕生後の動向が気になるところではありますが、もしビットコインゴールドが実際に生成された場合、ビットコイン価格は再上昇するのではないかと思います。

また、SegWit2x後も同じような動向をするでしょう。

ただこれは8月のハードフォークと同じ道筋をたどれば、ということですので、実際どうなるのか、予想できません。楽観的に考えられている方が多いかもしれませんが、こういう時こそ一度気を引き締めておくことも必要かと思います。