欧州での規制?ビットコインでのギャンブルが禁止される

ある調査によるとビットコインの全取引の内、約半分ほどが何らかの形でギャンブルに関連しているという。ビットコインがギャンブルに利用されている理由は簡単で、単純にプレイヤーにとっての匿名性と取引コストの低さによるものです。

ポーランド、オランダ、チェコ共和国といったいくつかの主要ヨーロッパ市場では、新たな事業者が既に規制を受けた企業を通して顧客にサービスを提供することは違法となっています。

このような背景を踏まえて、ビットコイン・カジノへの需要が急激に増し、既に様々なウェブサイトでビットコイン・カジノのバナーを見たことがあるかもしれません。

これらのウェブサイトは依然としてビットコイン関連のウェブサイトとして認識されていますが、今後カジノ業界において大部分のシェアを占める可能性があります。

ポーランドでは250以上のドメインが既に禁止されている

ポーランド政府は2017年7月1日に、規制されていないカジノ企業をすべて禁止するという法案を発表し、それによって「888カジノ」や「ピナクルベット」、「Bet365」といった有名なカジノオペレーターがポーランドから脱退したという。

ポーランド財務省は地元の職員を雇用する地元企業にライセンス申請することを求め、その結果いくつかの規制を受けていないカジノ事業者だけがサブドメインでサービスを提供しているそうです。

チェコ共和国は高い税金を支払っている

チェコ共和国はポーランドと同様にカジノオペレーターに対する規制を導入しました。しかし一方で規制できていない事業IPを禁止できるインターネットプロバイダーを探しているようです。

チェコ共和国は課税率を上げる政策を実施することを決めており、ランダムに勝者を特定する各ゲーム(ルーレットやマネーホイールなど)のグロッシュゲーム収益から35%課税します。

また所得税としても19%課税することになっているので、チェコ共和国はかなり高い税率になっていると言えます。

欧州規制の要約

EU各国政府は、iGaming分野においての規制を再び強化しようと検討しています。

最終的に政府はオペレーターのIPアドレスと口座をブロックできるシステムを探しており、2つの予防措置を取るそうです。これによってビットコインの需要が変動すると思うので、ビットコインの今後に大きく影響してくるだろう。

原典:「Changes in European Regulations May Impact Bitcoin

ここまでの内容と考察

現在ビットコインの価格は1BTC=3,450ドル(約38万円)となっており、過去最高値を記録している。

今後もこの勢いは衰えずにどんどん上がっていくと予想されており、8月1日に分裂したビットコインキャッシュからの流入にも助けられている形となっている。

しかし今回のビットコイン・カジノの規制によってビットコインの流通が大きく減少すれば、必然的にビットコインの価格は一時的に減るだろうと予測できる。

ただ、やはり世界ではビットコインを基準とした整備が進められているので、一時的に過ぎないかもしれない。国内でいうと、大手小売企業「マルイ」がbitFlyerとの連携によって「ビットコイン決済」の導入が決定し、既に決済可能となっている。