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イギリス中央銀行総裁「仮想通貨は通貨として機能していない」
- 2018/3/5
- 仮想通貨の最新ニュース
Bank of England(イングランド銀行)総裁のMark Carney(マーク・カーニー)氏は、仮想通貨は「通貨として機能していない」と主張し、仮想通貨批判の姿勢を保った。
Carney氏はG20の財務安定委員会の議長を務めており、スコットランド経済カンファレンスで仮想通貨は法定通貨のポジションを奪うことはできないと表明した。
「仮想通貨はせいぜい特定の人々にしか使われておらず、また法定通貨と並行して使われている」と述べた。
ビットコインやアルトコインは、価値の保存方法としては乏しく、非効率的な取引媒体であり、実際にも価値尺度を判断するために使われていない。
「短くに言うと、仮想通貨は失敗しているということだ」
Carney氏は以前にもロンドンに本拠を置くRegent(リージェント)大学の学生グループに、ビットコインは正当な通貨ではないと語っていた。
しかしCarney氏は、仮想通貨の規制において従来の資産と同じ規制基準に守らなければならないと主張しており、この発言から彼は仮想通貨が主流の金融システムの一部となっていることに関しては認めていると読み取れる。
また現在のところ、仮想通貨は効率的な決済手段ではないという見解には一理あるかもしれないが、Lightning Network(ライトニングネットワーク)などのビットコイン拡張性問題へ解決策が実用化されたり、店舗が仮想通貨を採用するにつれて、仮想通貨の利便性は向上すると考えられる。
原典:「Cryptocurrencies ‘Failing’ as Money: Bank of England Governor」
ここまでの内容と考察
以前にも仮想通貨に対して批判的な姿勢を見せているCarney氏のこの発言。
米国最大級の銀行JP Morgan(ジェー・ピー・モルガン)を含めた世界中の銀行は仮想通貨やブロックチェーン技術を導入することに取り組んでいる一方、イングランド銀行のように依然として仮想通貨に対して批判的な姿勢をみせる銀行も数多くあります。
一方で、最近話題のリップルは既に世界の通貨として認識が広がっており、サウジアラビアの中央銀行はリップルを取り扱うと発表。
まさに国によって仮想通貨に対する取り組み方や対応の仕方が全く違いますね。
今後も、仮想通貨の普及と銀行の取り組みに注目が集まりますね。