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ビットコインの管理に必要なおすすめウォレットを徹底比較
- 2017/8/6
- ビットコインについて
仮想通貨を管理できるネット上のお財布とは?
今回はビットコインの管理に必要な5種類のウォレットタイプやおすすめのウォレットについてまとめています。
「ビットコインの管理ができるウォレットって何?」
「どのウォレットが安全なの?」
これからビットコインを購入する、もしくは既にビットコインを持っているけどどのウォレットにしようか迷っている方はこのような疑問をお持ちではないでしょうか?インターネット上にしか存在しないビットコインは高い利便性を持つ一方で、セキュリティ面に課題がありました。
そんなハッキングや不正のリスクがあるビットコインを安全に管理するために誕生したウォレットは今や様々な種類があり、どれが初心者に向いているのか、それぞれどんな特徴があるのかわからないかと思います。
そこで今回はビットコインを管理できるウォレットの基本や5種類のウォレットタイプ、そして最後に筆者イチオシのおすすめビットコインウォレットを一挙大公開していきます!それぞれのウォレットによって魅力や特徴が異なりますが、この記事はどれが自分に合ったビットコインウォレットなのかがわかる内容になっています。
それではまずはウォレットの基本や種類の解説から見ていきましょう!
目次
そもそもビットコインを保管できるウォレットとは?
ウォレットというのはその名の通りビットコインを管理するネット上の「財布」を意味し、安全にビットコインを管理するために作られました。
一般的に取引所で購入したビットコインは一時的に購入した取引所で保管されますが、購入したビットコインをより安全に保管するためにウォレットが誕生したのです。そんなウォレットにはいくつかの種類があり、
・オンラインウォレット
・クライアントウォレット
・モバイルウォレット
・ハードウォエアウォレット
・ペーパーウォレット
といった種類があります。
それぞれセキュリティの強さやメリット・デメリットが異なりますので、1つずつ解説していこうと思います。またそれぞれの種類でビットコインの管理におすすめのウォレットについても見ていきますので必見です!
最も利用者が多いおすすめ「オンラインWallet」
まず初めに紹介するウォレットタイプは「オンラインウォレット」です。
オンラインウォレットとはインターネット上のウォレットで、ダウンロードが不要なインターネットブラウザを使ってビットコインを管理します。現在普及しているビットコインウォレットの中でも特に人気のこのタイプは、ブラウザタイプなので「使いやすい」という大きな特徴があります。
また、ブラウザですのでパソコンの故障などでビットコインがなくなってしまうこともありません。
ちなみにビットコインのウォレットには閲覧やログインに必要な「秘密鍵(プライベートキー)」というものがあります。この秘密鍵を自分で管理すると、鍵の紛失や鍵を忘れてしまうといったリスクがありますが、オンラインウォレットはプロバイダーに任せられるので自分で管理するよりも便利で安心できるというメリットもあります。
一方のデメリットはハッキングリスク。
オンラインウォレットのセキュリティは決して弱くはないですが、インターネット上で管理されている以上ハッカーたちから狙われる可能性があります。今までビットコインのオンラインウォレットがハッキング被害に遭ったことはありませんが、いつハッキングされるかわかりませんので少額のビットコインを保管することをおすすめします。
そんなオンラインウォレットの中で、特に人気があるビットコインウォレットは「Blockchain.info(ブロックチェーン)」と「coinbase(コインベース)」になりますのでそれぞれ見ていきましょう。
最大手のオンラインウォレット「Blockchain」
現在、オンラインウォレットの中でも最も人気がある「Blockchain.info(ブロックチェーン)」は無料で配信されており、日本語にも対応しています。またスマホ対応のアプリ版も配信しており、いつでもどこでもビットコインの管理をすることが出来ます。
セキュリティに関しましても「二段階認証システム」を採用しており、不審なアクセスを自動で制限できるので非常に安全だと言えますね。
取引所としても人気がある「coinbase」
もう1つのおすすめオンラインウォレットは、取引所としても人気がある「coinbase(コインベース)」です。
coinbaseもBlockchain.infoと同様に世界的に人気のあるオンラインウォレットとなっており、ビットコインウォレットだけでなく取引所として運営もしているので決済機能やコイン購入もできるのが魅力です。
ただし日本語対応しておらず、取引所の利用にはアメリカの口座が必要になりますので注意が必要です。
手軽で高性能な「クライアントWallet」
次に紹介するビットコインウォレットは、専用ソフトをダウンロードしてパソコン上で使う「クライアントウォレット」です。
オンラインウォレットは先ほど紹介しましたオンラインウォレットのように秘密鍵を管理会社に渡さず自分で鍵を管理するので、ハッキングリスクを大幅に抑えることが出来ます。
ただし自分のパソコンがウォレットになるようなものですので、ウィルスやパソコンの故障や盗難に注意が必要です。パソコンが貼曹してしまうと秘密鍵が取り出せなくなってしまいますので、常にバックアップを取り必要もありますので、パソコンを持ち運ぶ方などは注意が必要ですね。
ちなみにクライアントウォレットは専用ソフト以外に既存のブロックチェーンも一緒にダウンロードされます。全てのブロックチェーンをダウンロードする「完全版」と一部のチェーンをダウンロードする「簡易版」があり、それぞれ良し悪しが異なります。
タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
完全版 | ビットコインの全ての履歴が見れる | 必要容量が多く、ダウンロードに非常に時間がかかる |
簡易版 | ダウンロードが早く、スマホでも閲覧可能 | セキュリティが完全版に比べて弱い |
ダウンロードタイプの「クライアントウォレット」でビットコインを管理する場合は、容量やパソコンの性能にも気を付けた方が良いでしょう。そんなクライアントウォレットには、「Bitcoin Core(ビットコインコア)」と「Electrum(エレクトラム)」という2つの人気ウォレットがあるので見ていきましょう!
ビットコインの公式ウォレット「Bitcoin Core」
1つ目のおすすめウォレットはビットコインの公式ウォレット「Bitcoin Core(ビットコインコア)」になります。
Bitcoin Coreはビットコインの公式ウォレットとして非常に人気があり、以前までは「完全版」のみの対応でしたが現在は「簡易版」の利用も可能です。
また様々なOSに対応しているのも特徴で、「Windows」や「Mac」はもちろん、「Linux」や「Ubuntu」といった計5種類もの主要OSに対応しています。ちなみに完全版のダウンロードには3日もかかった方もいますので、すぐに使いたい方は簡易版の利用をおすすめします。
多機能なウォレット「Electrum」
もう1つのおすすめウォレットは「Electrum(エレクトラム)」になります。
Electrumは簡易型専用ウォレットとなっており、Bitcoin Coreと比較するとかなり速くて快適です。機能が豊富で、日本語対応もされていて使い勝手がよいので人気があります。
Electrumはサーバークライアント型のウォレットと言われ、ブロックチェーンではなく「Electrumサーバー」から情報を得ています。そのためダウンロードの時間を大幅に抑えることができ、スムーズに動作されます。
また「seed(ウォレット種)」という12個の英単語をマスターキーとして、すべてのアドレスと秘密鍵に利用できます。これを控えておくとアドレス生成する度にバックアップをとる必要がないので便利です。ただしseedを盗まれると、ウォレットにアクセスされるので保管に注意が必要ですね。
アプリ連動型の「モバイルWallet」
3つ目に紹介するビットコインウォレットは、スマートフォンなどのモバイル端末のアプリから利用できる「モバイルウォレット」です。
モバイルウォレットというのはその名の通りスマホで管理するウォレットのことをいい、いつでもどこでも利用できるので利便性が高いという特徴があります。そして基本的にウォレット情報を端末に直接保管する仕組みになっていますので、セキュリティも非常に強いと言えますね。
ただし、フリーWi-Fiなど誰でもアクセスできる環境下での利用には注意が必要で、秘密鍵やアドレスがWi-Fi経由で流出してしまうリスクもあります。またスマートフォンの端末自体を紛失したり盗まれたりすることもあるという心配もありますので、少額のビットコインを管理するのに向いていると言えます。
そんなビットコインが保管できるモバイルウォレットには「breadwallet(ブレッドウォレット)」と「Copay(コーペイ)」という人気ウォレットがありますので、見ていきましょう!
ビットコイン専用ウォレットアプリ「breadwallet」
大手ビットコイン取引所「bitFlyer」が出資しているモバイルウォレット「Breadwallet(ブレッドウォレット)」は、シンプルでわかりやすく、動作も安定しています。
また秘密鍵を端末で保管するので、管理会社がハッキングされてしまってもビットコインが盗まれる危険性はありません。この点、Breadwalletはセキュリティ面でも安心できますね。
また「Breadwallet」では、ビットコインの表記が「b」となっており、1b=0.000001BTCなので注意が必要して利用しましょう。
iPhoneでも使いやすい「Copay」
次に紹介するおすすめモバイルウォレットは「Copay(コーペイ)」です。
CopayはiPhoneやAndroidといったモバイルだけでなく、WindowsやMac、LinuxとPCにも対応しているモバイルウォレットとなっており、セキュリティも高く、シンプルで使いやすいと評判のアプリです。
Copayは共有ウォレットとして人気があり、家族や友人、企業内で同一のウォレットを共有することが出来ます。もちろんセキュリティも非常に強いので、複数人で管理できるユニークなウォレットだと言えますね。
厳重なセキュリティに特化した「ハードウェアWallet」
次に紹介するウォレットタイプは専用端末にビットコインを管理できる「ハードウェアウォレット」になります。
ハードウェアウォレットはUSBなどの専用端末でビットコインを管理できるウォレットで、普段はオフラインで管理するのでセキュリティが高いという特徴があります。
ハッキングリスクも低いので、多くのビットコインを保管するのに向いていますね。そんなハードウェアウォレットの中でも特におすすめなのが「Trezor(トレザー)」です。
Trezorは特殊なチップを内蔵しているUSBメモリのウォレットを販売しています。特殊なチップの中に秘密鍵を入れておけるので、たとえコンピュータウィルスにやられてしまったり、マルウェアで情報が読み取られたとしてもビットコインを盗まれることはありません。
非常に小さくて電源も必要なく、USBでパソコンに接続するだけでブラウザから利用できます。操作もとても簡単で2つのボタンのみでパソコンからビットコインを移すことができるので手軽にビットコインを管理することができますね。
また万が一Trezorが壊れたり紛失したりした場合に備えて、24のパスフレーズが発行されます。そのパスフレーズを書き留めておけば、ビットコインを復元することができるので、万が一の事態にも安心だと言えます。
管理をしっかり行えば最も安全な「ペーパーWallet」
最後に紹介するのは、最もハッキングリスクが少なく、安全性に特化していると言われる「ペーパーウォレット」になります。
ペーパーウォレットというのはその名の通り、ビットコインの秘密鍵とアドレスを紙媒体で保管するウォレットです。インターネットを全く利用しないので、セキュリティ上もっとも安全なウォレットだと言われており、多額のビットコインの管理に向いています。
そんなペーパーウォレットを作成するためには専用のソフトウェアが必要で、中でもおすすめなのは「Bitaddress.org」というビットコイン専用ソフトウェアです。
Bitaddress.orgは日本語にも対応しているソフトウェアで、ものの数分でペーパーウォレットを印刷することが出来ます。
ただし、ペーパーウォレットに情報を入力する際は、パソコンをオフライン状態にすることを忘れないでください。いくら紙媒体で安全に保管できると言っても、ビットコイン情報の入力にはパソコンを使いますので注意が必要です。
また紙幣と同じく紙なので、水や火には弱く、慎重に管理する必要があります。破損や紛失ならまだ大丈夫ですが、盗まれてしまうと全てのビットコインが盗み出されてしまいますので徹底的な管理をおすすめします!
管理人イチ押しのビットコインウォレットはこれ!
ここまで、ビットコインを管理できるウォレットタイプとして「オンラインウォレット」、「クライアントウォレット」、「モバイルウォレット」、「ハードウォエアウォレット」、「ペーパーウォレット」の5種類を紹介してきました。
ウォレットタイプ | 特徴 |
---|---|
オンラインウォレット | ・登録が簡単で使いやすい ・アプリも配信されている ・ハッキングリスク(中) |
クライアントウォレット | ・ダウンロードが長いが、セキュリティが高い ・ハッキングリスク(低) |
モバイルウォレット | ・アプリで管理できるのでいつでも確認できる ・操作が簡単で使いやすい ・ハッキングリスク(中) |
ハードウェアウォレット | ・USBなどに保管できるのでセキュリティが高い ・対応している仮想通貨が多い ・ハッキングリスク(低) |
ペーパーウォレット | ・紙媒体で管理できるのでセキュリティが一番高い ・多額の保管に向いている ・ハッキングリスク(極低) |
それぞれ良し悪しがありますが、中でも最もおすすめなのはオンラインウォレットの「Blockchain.info」です。
Blockchain.infoは利用者も多く、操作が非常に簡単です。またスマホアプリと同期させればアプリからでもビットコインを管理できるという利便性もあります。
ただしビットコインが盗まれる「ハッキングリスク」はありますので少額のビットコインの保管用にしておき、保管するビットコインが多額になってきたらハードウェアウォレットなどを試してみるといいでしょう。
これからビットコインを購入する方、もしくはどのウォレットでビットコインを管理しようか迷っている方は、まずはBlockchain.infoから利用してみてはいかがでしょうか?